公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

四季の森公園「ジュズダマ、ガマ、ヤブラン、ミソハギ、ヤブソテツ、カラスウリ」

725日(水)
 
 驚異的な暑さが続くが、「何とかする手立てはないものだろうか」と考えながら、久しぶりに四季の森公園へ出かけた。外は暑いが、冷房が効いているバスの中は、暑さを感じさせない快適な居心地であった。バスを降り、ここからは徒歩になる。信号を渡り、プロムナードコースへ入ると、木陰があるせいか、駅付近とは違い、気分的に暑さが和らいだ。四季の森公園へ入ると、カツラ、ケヤキが立ち並び、木陰をつくっている。ここで一休みしてから蓮池の周りを左回りに進むことにした。
 進み出すと、「プーン」と悪臭が漂ってきた。池の水面がどよんでいる。この暑さで、水中の有機物が腐敗し、悪臭を放っているようだ。その悪臭を放つ水際にジュズダマが咲いていた。「もう、ジュズダマが咲く時期になったのか」と時の流れの速さを感じた。
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 ガマが見えた。大きさを計測すると、雌花群12cm、雄花群4cm、太さ1.8cmであった。雌花群と雄花群の間に緑の茎がないからガマかコガマになる。コガマはガマより一回り小さいという。牧野新日本植物図鑑を見ると、ガマの葉の幅は約2cm、雌花群の長さは15cm20cm、コガマの葉の幅は約1cm、果穂は7cm10cmとなっている。コガマか、ガマか詳細な資料がないと明確に決められないが、雌花群の長さ、写真から見る葉の広さから考えると、ガマに近いのではと思う。
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 ガマ

 藪のあちこちに紫色の花が目に付いてきた。ヤブランだと分かる。ヤブランは公園の花壇にも植えられている。何の手入れをしなくても毎年綺麗な花を咲かせてくれる。この花を見るとツルボを思い出す。ツルボの花は、今年はまだ見ていない。
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 ヤブラン

 水辺にミソハギが咲いていた。ミソハギはお盆に使われる花として身近な花である。昔は人家の近くで見られただろうが、今では花屋さんで買うようになっている。自然が遠くなったといえる。花の咲く前は、対生する葉が目立ったが、花が咲くと、人の目は花へ移ってしまう。牧野新日本植物図鑑によると、「花弁は6枚、雄しべは12本で、長短がある」という。
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 藪の下の方にヤブソテツの仲間が見えた。羽片は10対ほどあり、縁には波を打つように浅い鋸歯がみられる。下記のヤブソテツの仲間の写真と比べてみると、やはり、ヤブソテツでいいように思える。
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 ヤブソテツ

 カラスウリの蕾が見えた。カラスウリの開花について、以前調べたことがある。下記の資料1によると、「夏の日の夕暮れ時から日没までの一時間ほどの間に開花,翌朝,日が昇る頃には萎んでしまう」という。従って、昼間に花の姿を見ることは出来ない。資料2では、蕾から開花、果実までの追跡写真があり大変参考になった。
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撮影:718

記  平成30720日(金)