公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

四季の森公園「オカトラノオ、タカトウダイが咲く」

621日(金)
 
 更に奥へ進み、ウマノミツバを撮影した。つい先日も同じウマノミツバについて書いたが、この花を見ると、どうしてもウマノミツバ、ヤブジラミとヤブニンジンが混乱してくる。ヤブニンジンが先に咲き、その後ヤブジラミとウマノミツバが咲くと思うが確認してみた。資料1ヤブジラミ419日撮影)、資料2ヤブジラミで(62日撮影)、資料3がウマノミツバ(68日撮影)である。牧野新日本植物図鑑を見ると、ヤブニンジンは春の終わりごろ、ウマノミツバとヤブジラミは夏に咲くと書かれている。やはり間違いないようだ。そこで、この3つの花についてポイントを整理してみた。
ヤブニンジン…春の終わりごろ、複散形花序、小散形花序の中に雄花と両性
       花があり、それぞれ花柄があり、離れている。
ヤブジラミ…夏、複散形花序5個の花弁は内側に曲がる。雄しべ5本、下位子
      房がある。両性花のみ。
ウマノミツバ…夏、小型の複散形花序、柄のない小白花、小散形花序の中に
       雄花と両性花が混じる。
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ウマノミツバ

イメージ 2
 ウマノミツバの花

 先日は蕾が多かったオカトラノオも一気に咲き出した。オカトラノオアメリヤマゴボウに似て、花序の下から小花が咲いてくるようだ。オカトラノの花がもう直ぐに頂部まで開花するところを見ると、最盛期は過ぎたようだ。三ツ池公園オカトラノオの花冠は先が6つに割れていたが。ここのものは平常の5つに割れている。
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 419日、四季の森公園でナツトウダイを見たが、それにそっくりなタカトウダイが見えた。牧野新日本植物図鑑によると、「茎の先に披針形の5葉を輪生し、5本の枝が分立し、それぞれの枝先に花序がつく、花序は、2個の苞葉の間に雌花1個と雄花4個がつく。雄しべの周りには黄色の腺体が4枚ある」という。この写真では4枚の腺体が透明に見える。これから黄色くなってくるのだろうか。タカトウダイの花は、最初雄性期で、花粉が飛び散ると、子房の先から雌花が出現してくる。今は、雄性期で、雌花の姿を見ることができない。ナツトウダイは、総苞葉はほぼ三角形、腺体は三日月形になっている。資料2は詳細にわたり記述されており、勉強になった。
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茎の先に披針形の5葉を輪生

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 5本の枝が分立

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子房、雄花、腺体
 
 この奥にハエドクソウがある。何度も撮影し、検討しているが、まだ良く分からないところが多い。68日に「この花は唇形花で、上唇は短くて先が2裂し、両側がやや広く肩状になり、下唇は長くて3裂する」ここまでは調べてきた。牧野新日本植物図鑑を見ると、「雄しべは4本で、上側2本は他より長い」という。花を解剖でもしない限り、ここまではなかなか見ることはできない。
イメージ 7
エドクソウ

撮影:617

  記  平成306198(火)