公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

越後三条・高城ヒメサユリ「イワカガミ、ヤマニガナ、ヤマツツジ、ウゴツクバネウツギ、ブナの葉」

531日(水)
 
 見晴らしのよいところへ出た。下の駐車場があんなに小さく見える。遠くの山が見え、山はまだ雪を被っている。雄大な景色を見ていると、心中まで雄大になってくる。これが健康にいいのかも知れない。ここでしばらく休憩をとり、昼食をとった。今日は天気がいいので遠くまで見ることが出来る。何度見ても素晴らしいものは素晴らしい。
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遠景

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残雪
 
 休憩後、さらに先へ進んで行った。地面に円形の葉が見えた。艶があり、綺麗な緑色をしている。花がないので名前が分かり難い。取り敢えず、「葉が円形の山草」で検索した。検索された中から下記の資料を選択すると、イワカガミとイワウチワの違いが書かれており、「イワカガミの葉は中央部に切れ込み(写真左側)がありハート状になる」とあった。その中のイワカガミが該当するように見えた。試料の葉を確認すると、確かに中央が切れ込みハート形になっている。イワカガミの名前は、葉に光沢があるので、この名前が付けられたという。
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イワカガミの葉

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 イワカガミ:葉の終った後

 この花はヤマニガナになるようだ。全体の感じはオニタビラコに似ているが、オニタビラコには根生葉があり、舌状花の数が多い。
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 ヤマニガナ

 ヤマツツジの大きいのがあった。ヒメサユリが見えたところではみんな背丈が低く、ヤマツツジはこんなに背丈が低いものかと思っていたら、そうではなかった。赤みがかった花が遠くからもよく目についた。
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 白色の綺麗な花が2輪対になって咲いている。近くにウゴツクバネウツギと表示があった。資料1によると、「5枚の萼片が花の終わった後も果実の先に残り、その姿が追い羽根に似ていること、更に茎も中空である故に、羽後衝羽根空木と命名された」とあった。対になっていると思った花を見ると、対でなく数個纏まってついていた。花の終った後には5枚の萼が残されており、説明の通り、追い羽根のようになっていることが分かった。また、資料2によると、「羽後地方に生えるツクバネウツギの変種だという」
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 ウゴツクバネウツギ

 「ブナ」と表示された樹が出て来た。ブナの名前はよく知っている。しかし、都会ではブナの樹を見ることはない。そのためこういうところへ来た時以外は見る機会がないので、詳細がつかめていない。以前調べた記憶があったので、遡って調べ直した。すると、下記の資料で、「黄緑色で、膨らんだ楕円形をしている。主脈から出た支脈が並行に走っている。12対は確認できる。縁は緩やかな鋸歯となっていて、鋸歯の凹みに、支脈が届いている。表裏面に毛があるのだろうか、縁に細い毛が見える。」とメモっていた。葉を計測すると、長さ10cm、幅6cm、柄が7mmであった。縁は波型の緩やかな鋸歯で、凹んだところに葉脈が届いている。
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幹につけられたブナの名札

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ブナの葉の表面

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ブナの葉の裏面

撮影:521

  記  平成30530(水)