公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

越後三条・高城ヒメサユリ「ヒメサユリ、ヤマツツジ、ミズナラとコナラ」

529日(火)
 
 坂を上って行くと前方の視野が開けて明るくなってきた。それと同時に、右側の藪の袖にピンク色の大きな蕾が見えた。その蕾を見て、これはユリの蕾であることが直ぐ分かった。若しかしたらこれがヒメサユリの蕾ではないかと思った。上の尾根近くへ目をやると、多くの人が集まっており、話し声が聞こえてきた。ここが第1のヒメサユリの見学場所かも知れないと思えた。坂の左側を見ると、前方にヒメサユリが群生している光景が広がっていた。開いたもの、蕾のものと色々ある。
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ヒメサユリの蕾

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ヒメサユリの群生
 
 ユリの花弁は内側に3枚、外側に3枚と合計6枚あるように見えるが、内側の3枚が花弁で、外側の3枚は萼だという。花をよく見ると、そのつくりが分かってくる。また雌しべが1本、雄しべが6本も確認できる。
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正面から見たヒメサユリの花

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 後方から見たヒメサユリの花

 ヒメサユリについてポイントをチェックしてみると、背丈77cm、葉は互生し、1枚の葉を見ると、長さ9cm、幅3cmであった。個体差があるが、参考程度にメモした。
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 ヒメサユリ

 鉄塔の近くに赤紫色のツツジの花があった。ヤマツツジだという。ツツジは垣根として使われているが、ここのヤマツツジは吃驚するほど背丈が低かった。このヤマツツジ脇に大きな葉が輪生している樹木があった。この葉の正体は何だろうかと考えた。葉の形は、先端の幅が広い楕円形で、縁は全縁である。思い付いたのはホオノキの葉である。1枚の葉を計測すると、長さ36cm、幅17cmであった。何時も見るホホノキは背丈が高く、葉を間近で見ることがなかったので、確かにホオノキの葉かは確信がない。

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 ホオノキ?

 園道へ出て先へ進んで行くと、行き交う人が多くなった。「この辺りが一番きれいだ」という声が聞こえてきた。確かに、周りにはヒメサユリが沢山ある。どの角度から撮影しても、皆綺麗に映る。
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ヒメサユリ

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 ヒメサユリ

 ミズナラの名札が見えた。名前はよく聞いている。ミズナラはコナラに似ている。以前、この2つはどこが違うのか、考えて事があるが、ミズナラの実物を目にしていなかったので、しっかりと理解できていなかった(資料)。その時、葉柄に注目すれば違いが分かることを学んだ。ミズナラはほとんど無柄である。名札の掛けられている葉を見ると、確かに殆ど葉柄がないことが分かる。「この樹がミズナラになるのかぁ」と初めて知る喜びがあった。葉の大きさだけは測定して置こうと思い測定した。葉の長さ15cm、幅9cm、葉柄0cm
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 ミズナラの葉のつき方:葉柄がない

 直ぐ近くにコナラがあったので、早速葉柄を確認した。此方は明らかに葉柄が認められた。偶然、長い間の課題であった。コナラとミズナラの違いを確認でき、運がよかったと思った。
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コナラの葉:葉柄がある

撮影:521

  記  平成30528日(月)