公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

越後三条・高城ヒメサユリ「ハルガヤ、タニウツギ、ガクウラジロヨウラク」

528日(月)
 
 先日、521日(月)に新潟県のヒメサユリを見に行ったことを書き留めておく。新幹線三条駅からバスでこ1時間はかかったような気がする。駅を出たバスは右へ曲がり、左へ曲がりとくねくねと曲がって走った。どいう訳か、この街は長い直線道路がないように思えた。JR東三条駅を出てもバスは長い時間走り続け、漸く「荒沢郵便局」停留所へ着いた。ここからヒメサユリのある長禅寺へ向かうのだが、長禅寺が何処にあるのかここからはさっぱり分からない。咲きを行く人がいたので、後をついて行けば行けると思い、後を追った。間もなく河があり、橋を渡った。水嵩を増したきれいな水が勢いよく流れている。音を立てて流れる水を見ていると、吸い込まれそうな感覚に陥る。右に曲がり水田沿いに進んだ。道路の脇に水路があり、豊富な水が音を立てて流れている。水路の幅は狭いが、水は溢れる勢いで、下ってくる。バス停から5分という案内だが、もっとかかったような気がする。左前方に沢山の車が止まった駐車場が見えてきた。あそこが入り口であるようだ。
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駐車場
 
 駐車場の前へ来ると、水田の脇に穂状の花を付けた草が群生していた。この草の名前を知りたくなったが、一目見ただけだは分からない。クサヨシ、ミノボロなどの名前が浮かんできた。然し、クサヨシやミノボロは柄のある小穂がある。この草を見ると、小穂には柄がない。それだけでなく、小花が小穂を形成しているのかも分かり難い。従って、この2つではないようだ。すると、何になるのだろうか。いろいろ調べて行くうちに、先日三ツ池公園で見たハルガヤではないだろうかと思い付いた(資料)。下記の資料を見直すと、ノギがあり、毛が沢山あるところはよく似ている。
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ハルガヤ

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ハルガヤの花序
 
 長禅寺の左側が入り口になっていたので、そこから山の中へ入った。緑の中へ入ると、空気が違い、気持ちがいい。ここはスギ林で、スギの樹がまっすぐ上へ伸びている。1本とて曲がっているものがない光景には荘厳さを感じる。足元は、前日雨があったようで、ぬかっている。坂道を気を付けながら上って行った。
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スギ林
 
 間もなく視野が開け、アスファルトの道路へ出た。この道は駐車場の右側の道から続いていることが分かった。道路の向こうの崖にピンクがかった花が見えた。何だろうかと近寄ってみると、ウツギの仲間のようだと分かった。今まで、このウツギの仲間としてはハコネウツギを見ている。しかし、このウツギは花が箱型になっていないので、ハコネウツギではない。タニウツギではないかと調べてみた。
葉は楕円形、丸みのある鋸歯がる。長さ9.5cm、幅4.5cm、葉の表には毛がないようだが、裏には沢山の毛がる。花筒は箱型でなく、下部からしだいに膨らむ。花の長さ3.5cm、幅1.2cm
以上の結果からこの花はタニウツギと思われる。
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タニウツギ:葉の表

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タニウツギ:葉の裏
 
 すぐ左にピンクがかった小さな釣鐘状の花が見えた。ドウダンツツジを一回り大きくした感じである。案内板いあったガクウラジロヨウラクではないかと、幾つかの資料を参照すると、花の形等はそっくりだが、色が皆濃いピンク色になっていた。しかし、この花は時間が経ち、色が褪せてきたものではないだろうか。
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撮影:521

  記  平成30527日(日)