公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

四季の森公園「ツリバナ、サンシュユ、ハナイカダ、オカトラノオ、カワゼミ、スイカズラ、タチアオイ」

527日(日)
 
 芦原湿原を一周して、ショウブ園へ戻って来た。未だショウブの花は咲いていない。ここから花の木園の道へ入り、ツリバナを見た。先日、このツリバナの花を撮影したが、暗く鮮明な写真が撮れなかった。今日は花がなく、果実に成り始めていた。果実には5本の筋が見られ、熟した時、ここから割れてくることが分かる。ツリバナに似たマユミは4本の筋が入り、4つに割れる。
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 ツリバナの果実

 サンシュユのところへ来て赤い実が沢山出来ることを話された。サンシュユの樹は三ツ池公園などにもあったが、見事な赤い実と言えば、ここのサンシュユの果実を思い出す。あの時は、こんなにも沢山の実を付けるのかと思った。
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 里山を見て、ここに昔の雑木林が残されている話をされた。ここの里山には薪炭に使われたコナラ、クヌギなどがそのまま残されているとのこと。里山の縁を見ていると、ハナイカダを紹介された。ハナイカダは葉の中央付近に花が咲く珍しい樹である。今は、花はなく、果実に変わっている。皆さん珍しそうに手を触れて、ハナイカダ果実の様子を見ていた。
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 叢にオカトラノがあることが説明された。先日三ツ池公園で背丈が高くなったが、未だ花を付けていないオカトラノオを見て来た。ここのオカトラノオをよく見ると、頂部に花序の先が現れ始めていた。周りを見ると、オカトラノオが何本もあった。舞岡公園ではオカトラノオの群生している光景を見たことがある。
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オカトラノ

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 オカトラノ:花序が出始めている

 園道をはす池沿いに進んで行くと、カメラを池の方向へ向けている人が何人もいた。野鳥観察をしていることが分かった。講師の先生も今日この場所でカワゼミを撮影したことを話してくれた。暫くカメラを構えている人の目線を見ていると、今近くにある野鳥がいるらしいことが察せられた。カメラの方向を見て行くと、樹の枝にカワセミがいることが分かった。急いで撮影したが、カワセミは直ぐには飛んで行きそうでもなかった。カワセミは背部が青味がかり、腹部が薄い褐色を帯び、綺麗な配色をしている。嘴は体の大きさにしてはやや長めで、背部と腹部の配色と同じになっている。何枚か撮影を終えると、カワセミは飛んで行った。
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 暫くカワセミの美しさを見た後、ホタル橋近くへやって来た。ここの石垣のところにスイカズラの花が見えた。白色のもの、黄色いものがある。このスイカズラもつい先日舞岡公園で見て来た。スイカズラは白色から黄色へと変わってくる。
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 最後にホタル橋から水辺近くに咲いているタチアオイを見た。赤い花、白い花がある。タチアオイはその名前の通り、茎が真っ直ぐ立ち上って、周りに大きな花を付ける。
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 先日の観察会は途中で雨が降り出し、よく見ることが出来なかったが、今日は天気に恵まれ、ゆっくりと色々なものを観察することが出来た。講師の先生、参加された皆さんご苦労様でした。

撮影:519

  記  平成30525日(金)