公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

四季の森「タツナミソウ、エビネ、マムシグサ、キショウブ、ナワシロイチゴ、コデマリ、ムラサキゴケ」

517日(木)
 
 先日花の木園の奥へ行った時、偶然エビネを見ることが出来た。未だ花が残っているか興味があったので、奥へ進み出した。すると、右側の藪の中に青紫色のタツナミソウが見えてきた。周りを見ると、ポツン、ポツンと株が飛んでいる。「今一番盛りの時かぁ」と思えた。タツナミソウは、先日舞岡公園でも見てきている。詳細は、遠くからは分かり難いが、この花は唇形花でも特徴のある形をしている。上唇はかぶと状にふくらみ、下唇は3裂し、内側に紫色の斑点がある(資料)。
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 タツナミソウ

 奥のエビネのあったあたりに来たが、エビネが見当たらなくなっていた。それだけではなく、エビネがあったと思われたところには伐採した木が積まれていた。「エビネが枯れたので、伐採した木を一時的に置いたのかも知れない」と一瞬思った。しかし、そんなことをするはずがない。場所の勘違いではないかと、奥から戻り始めた。すると、エビネは見つかった。やはり勘違いだった。エビネは萎れ、精彩がなかった。この姿になって仕舞ったので、見落として通り過ぎたことが分かった。しかし、「花の命は短いなぁ」とつくづく感じた。
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 萎れたエビネ

 花の木園の入り口へ戻り、里山に上ることにした。先日、この里山で、ホウチャクソウとキンランを見ていたので、その後の様子が知りたかった。ホウチャクソウとキンランがあった右側を注意して見ながら上って行ったが、もう2つの花の姿はなかった。こうなると、何処にあったかも分からない。諦め、上り続けると、ホウチャクソウの果実が見つかった。緑色の小さな楕円形をしている。1つの果実には白色の細長いものが付いている。これは雌しべの名残のようだ。
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 何時もならここから展望台へ向かうのだが、今日は里山を降りて行く道を選んで進んだ。すると、直ぐにキンランかギンランの花後の姿が見えた。先日、ここの道を通っていたらキンランとギンランが同時に見られたかもしれない思いがした。今では取り返しが出来ない。そのまま進むと右の藪の中にウラシマソウによく似たものが見えた。遠くから見ているのだが、ウラシマソウの釣り糸がない。似ているけど、ウラシマソウとは違うようだ。ウラシマソウに似たもので検索すると、下記の資料が出てきて、その中にマムシソウが出て来た。資料によると、このマムシグサはアオマムシグサ型に入るようだ。
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 里山を下り、北口へ戻ったが、まだ時間があるので、はす池を1周することにした。アキニレを見て先へ行くと、キショウブが咲いていた。先程、ショウブ園の前で見た時とは規模が違い沢山咲いていた。更に進むと、ザリガニでも釣っているのであろうか、釣り糸を垂れ遊んでいる和やかな親子がいた。ここを通り過ぎると、ナワシロイチゴが出て来た。更に前方にコデマリらしい白色の花が見えた。「もうコデマリは散っているはずなのに」と思いながら近づくと、間違いなくコデマリであった。四季の公園は横浜の市街地よりやや遅れて咲くようだ。
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 再びショウブ園の横の草原へ来た。この草原にはニワゼキショウが咲いており、その中にムラサキゴケと思われるものがあったので、調べてみた。長い匍匐茎が確認できるので、やはりムラサキゴケになる。ムラサキゴケは、先日舞岡公園で見て来たので振り返ってみた。
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ムラサキゴケ

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 ムラサキゴケの匍匐茎

撮影:55

  記  平成30513日(日)