公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

四季の森公園「ニリンソウ、ヤマアジサイ、ヤシャブシ、シナサワグルミ」

427日(金)
 
 芦原湿原に沿って木道を歩いていると、下の方に白色の花が見えてきた。1輪~2輪で、珍しそうな花だと思いながら遠くへ目をずらすと、この花がこの一角に広がっているのが分かった。何の花かと見続けていると、ニリンソウの名前が浮かんできた。特徴が分からないので、調べると、資料1で「5枚見えるのは花びらではなくて、ガク片ということです」と書かれていた。牧野新日本植物図鑑で確認すると、同じことが書かれていた。さらに調べていると、イチリンソウサンリンソウなどがあることが分かった。この3つはどこが違うのか調べて見た。資料2では、「ニリンソウは花の直径はイチリンソウの半分以下で、ニリンソウの茎は葉っぱ中央を貫いている状態」の意味のことが書かれていた。写真を見て確認すると、確かにその様になっていた。これで、イチリンソウニリンソウの違いは何となく分かったが、サンリンソウとの違いが分からない。いろいろ調べて行くと、サンリンソウの葉には柄があるという。ここ事はイチリンソウにも言える。
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ニリンソウの花 (萼)

 同じように木道の下を見て行くと、ガクアジサイに似たものが見えてきた。これはヤマアジサイになるのではないかと思い調べて見た。手に取って見られないので、詳細が分かり難いが、下記の資料によると、「ヤマアジサイは関東地方以西〜九州の山地の谷沿いや湿った斜面などに生える。」とある。生育地を考えると、恐らく、ヤマアジサイになると思われる。
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 課題にしているヤシャブシの樹のところへ来た。枝先を見ると、雄花はすっかりなくなり、雌花が果実なり始め残っている。今は細長い。ヤシャブシの果実は短い楕円形に近い。この雌花がこれから太くなっていくと、果実の形になる。
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 ヤシャブシの果実

 ヤマグワの枝が伸びていて、花が咲いていたので写真に収めた。今年は、雄花は見ているが、雌花はまだ見ていない。写真を見直すと、今回も雄花であった。中々雌花にぶつからないものである。
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 ヤマグワの雄花

 芦原湿原の奥にもう1つ課題にしている樹がある。シナサワグルミではないかと考えているが、確かなことは分からない(資料1)。近づいて行くと、下に雄花花序がたくさん落ちていた。その光景を見た時、「遅かったかぁ」と思った。それでも、諦めず樹を見上げた。すると、樹にはまだ雄花花序が沢山付いていた。樹に付いている雄花の鮮明な写真が撮れないので、下に落ちている雄花花序の写真を撮ってみると、下に落ちていたものはやはり花粉が飛んでしまっていた。雌花花序らしきものは雄花花序の先に付いているが、写真が鮮明でないので確認できなかった。次に、シナサワグルミとサワグルミではどこが違うのか調べて見た。資料2では、「シナサワグルミはたいてい偶数羽状複葉で、葉軸に翼が付いているが、サワグルミは奇数羽状複葉で翼がない。」と説明されていたので、上空の葉を調べて見た。すると、偶数羽状複葉の個所が見られ、葉軸に翼が付いていた。従って、この樹はシナサワグルミの可能性がさらに高まってきた。
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シナサワグルミ:雄花花序

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シナサワグルミ:偶数羽状複葉、葉軸の翼
 
撮影:419

  記  平成30424日(火)