公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

古民家のベニシダレが満開

414日(土)
 
 水路沿いの畦道を歩いていると、タチツボスミレが見えた。タチツボミスミレは上弁2枚、側弁2枚、下弁(唇弁)1枚と合計5枚の花弁があり、下弁(唇弁)の基部は後ろにつき出した距になっている。また、下弁(唇弁)の奥には紫色の線模様が見られる。この花はよく崖の斜面の日陰などで見かけるが、こんな水際でも見られるとは、適応力の強い花と思える。
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 再びスイバが出て来た。スイバの出現の後に、ギシギシが出てくる。此方は大型で、葉の形や花の様子が似ているので、「何方だったのかなぁ」と戸惑うことがある。このスイバも雄株か雌株かは未だ判定が出来ない。
 ネムノキを囲むようにユキヤナギが咲いていた。ここから崖寄りにはユキヤナギの大きな株があり、沢山の花を付けている。この花は繁殖力が強いのだろうか、種子がこぼれて毎年幼木が出てくる。また、剪定に強く、殻に切り込んでも、春には沢山の花を付けてくれる。公園などではよく見かける花である。
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スイバ

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 水田の淵にハルジオンが見えた。この花は、既に色々な所で咲いている。春から初夏へかけて咲く代表的な花である。「花が垂れ、葉が茎を抱き、茎が空洞になっている」このことはハルジオンの特徴である。ずっと昔に覚えたことが思い出される。身近で懐かしい花である。
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ハルジオン

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 ハルジオンの花

 畦道からばらの丸の丘方面を見た。冬場の殺風景な風景が消えている。緑が増え、その中に白色のソメイヨシノの花が残っている。自然の回復力、生命力の強さに圧倒させられる。
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 ばらの丸の丘方面の風景

 水際に見られるこの葉はワレモコウの葉である。ワレモコウを最初に見た場所は、このような水際ではなかった。その時の印象が強く、この水際に見た時は、誰かが植えたのではとさえ思えた。しかし、色々な所で見てくると、ワレモコウは水際でも生育していることが分かってきた。この花は秋に開花する。昨年は822日に、ここでワレモコウの開花を見ていた。
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 ワレモコウの葉

 畦道から古民家へ向かった。ここへ入ったところにヤエベニシダレがある。どの程度の咲き具合であるか興味があった。見ると、ほぼ満開のようだ。ヤエベニシダレは同じシダレザクラでも、花の後ろの萼筒の膨らみが弱く、少し違って見える。
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ヤエベニシダレ

撮影:44


 記  平成30412日(木)