キブシが色づく
2月11日(日)
休憩所を過ぎ、更に中へ入ると、大きなムクノキがあった。四季の森公園の中にはムクノキが沢山ある。この様に根元から幹が分かれたものから、高く伸びた幹、細い幹をしたもの様々なムクノキを見ることが出来る。この幹の表皮は紙のように剥げている。根は大きな板根になっている。この特徴だけでもムクノキの特徴を表している。残念ながらこの大きな樹の冬芽は見ることが出来ない。
大きなムクノキ
一番奥へ来たので、戻り始めた。先程通り過ぎた休憩所を見ると、ここには屋根があるため、休憩所だけは雪がなく、周りはまだ雪が積もっていた。ここは谷間で、日陰の時間が長く、中々雪が解けないようだ。
休憩所の周りにはまだ雪が残っている
ショウブ園の棚田を見ると、木道を除けば雪が積もっている。谷の斜面を見ると、左側には雪がなく、右側には雪が残っている。右側は西日のため雪が解けにくいのかも知れない。町の中はほぼ雪が消えてきたが、四季の森公園の中は雪が多い。山があり、谷があり、アスファルトの道がない。この昔の環境が雪を長持ちさせていることは間違いない。
ショウブ園の雪景色
ショウブ園の反対側へ出ると日光が当たっていて、明るく暖かい。ここにソシンロウバイとミツマタがある。ミツマタは枝先に白色の花が咲いているように見える。しかし、実際には蕾で、花は咲いていない。ソシンロウバイは黄色い花が咲いている。黄色い花でも花弁は蝋状の艶があり、透明さあるので、目立たない。遠くからは枝に何かが引っ掛かっているように見え、花と気が付きにくい。
ソシンロウバイの花
芦原湿原を見ると、雪原に変わっている。人が入れないので、雪面は平面状になっている。この場面だけを見れば、雪国へ来たような錯覚を感じる。
芦原湿原の雪原
キブシのところへ来た。先日このキブシを見た時、絡まった枝に吃驚した。キブシは環境によってはこのような形態になることを知ってからは驚くこともなくなった。日陰で寒いところだが、冬芽を見ていくと、先が開き、黄色く染まった冬芽が幾つか見つかった。このような状況になったキブシを舞岡公園で見て来たので、ここのキブシも正確に季節を捉えているように思えた。
キブシ
キブシの冬芽:黄色く色づいたものが見える
この切株のような樹に「ケヤマハンノキの名札が付いている。先月来た時この樹の存在に気が付いたが、記録を取っていなかった。この樹は名札が付いているところから見ると生きているように思える。小枝は出ていないだろうかと太い幹の周りを見ると、下の方にはあるように見えた。何とか冬芽を見ようと考えたが、どうにもならなかった。葉が出るのを待つほかないようだ。
ケヤマハンノキの切株
撮影:1月31日
記 平成30年2月7日(水)