県立四季の森公園 「イヌシデの確認」
12月28日(木)
12月20日(水)、天気は崩れるということだったが、外を見ると太陽が出ていた。この分では大丈夫ではないかと思い、四季の森公園へ出かけた。北口から入ると、正面にはす池がある。先日、両側の山にはまだ紅葉が残っていたが、紅葉がなくなり、冬景色に変わっていた。この分だと、確認したい樹に葉があるか心配になった。
はす池
北口の広場には大きなケヤキの樹の植込みがある。先日はこのケヤキに気を取られていた。池の方からこの植え込みを見ると、ケヤキの前にケヤキとは違った樹があるのに気が付いた。同じ樹が3本あり、1本に「アキニレ」と記名されていた。アキニレの樹は、前回ちびっこ広場の入り口で見ている。黄葉した葉はケヤキの葉に似ていたが、一回り小さかった。葉を確認しようと思って見たが、ここのアキニレの樹には確認出来る葉が無くなっていた。
アキニレ
土手に見られるこの辺の樹は。先日、幹と葉を見てイヌシデとしていた。ただその時冬芽を捉えていなかったので、それを確認した。冬芽は細長い楕円形で、多くの褐色の芽鱗で包まれているが、中には先が黄緑色になり、先が伸び始めているものもあった。この冬芽の姿はイヌシデになる。
イヌシデ
イヌシデの冬芽
イヌシデの冬芽
今日は蛍川橋を渡って、はす池沿いに進んでみることにした。先日の逆コースになる。前に見えるのは先程池の前で見た左側の山である。サクラ、コナラなどが見える。
蛍川橋
谷間が見え、そこに、余り大きくない樹が見えてきた。横へ枝が伸び、枯葉が数枚残っていたので、何の樹の葉か考えてみた。そうしているうちに、「万作」と書いた名札が見つかった。「この樹はマンサクになるのか」と思いながら、冬芽を探した。球のようなマンサクの冬芽は直ぐに見つかった。舞岡公園ではよく見たが、他の公園で見るのは久しぶりである。冬芽には柄があり、その先に2~3個の冬芽が付いている。柄、冬芽ともたくさんの毛で覆われている。下記の資料によると、先が尖り、紡錘形をしているのは頂芽で、球状のものは花芽だという。芽鱗は2枚で、花芽には縦方向に溝が入っているのが分かる。
マンサク
マンサクの冬芽
手前にコブシ、エゴノキ、後方にサクラの樹が見える。コブシの樹は、いま冬芽が付いているので比較的分かりやすい。エゴノキの幹は黒っぽい色をしているが、冬芽を見ないと断定は難しい。桜を見ると、ヤマザクラと記名がしてあった。この丘にはヤマザクラが多いようだ。
コブシ、エゴノキ、ヤマサクラ
撮影:12月20日
記 平成29年12月21日(木)