公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

コウバイの蕾が色づく

1216日(土)
 公園にはシダレザクラがある。今年花を付けたが、樹形が余りにも変形していたので、強い剪定を行った。そのため、冬芽の付きが心配になっていた。久し振りに見ると、枝先には平常通り付いていた。ただ、枝を短くしたので、来年は花の絶対数は少なくなるようだ。サクラの中で、シダレザクラの冬芽は細長く、枝に伏すように付いている。また、エドヒガン系と言うこともあり、冬芽の芽鱗には毛が見られる。
イメージ 1

 コデマリの冬芽を見た。よく見ないと気付かないほど小さい。葉腋を見ると、小さな粒のようなものが見える。これがコデマリの冬芽になる。写真を撮り拡大すると、毛に覆われた褐色の芽鱗で覆われている様子が分かる。
イメージ 2
 コデマリの冬芽

 公園のフェンス沿いにユキヤナギが植えられている。ユキヤナギコデマリに先駆けて花が咲く。早ければ、来春2月には花が咲く。冬芽を見ると、紫色がかった冬芽が開き始めている。この様子を見ると、もう直ぐにも花が咲くように思えてしまう。
イメージ 3
 ユキヤナギの冬芽

 幾つかの冬芽を見ているうち、コウバイを思い出した。コウバイは1月には咲き出す。この冬芽を見ておかなくてはと思い、コウバイのところへ行った。冬芽は既に丸く色づいていた。開花が進んでいることが分かる。更に見ると、1つの蕾だが、花弁の色が見え始めている。この蕾は間もなく開花することが予想される。
イメージ 4
コウバイの冬芽

イメージ 5
 コウバイ:開く寸前の蕾

 「今年は、冬芽の成長が速いのかなぁ」と思いながら、色付いたコウバイを見て、オオデマリを見た。開花したオオデマリアジサイのように見える。大形の花なので、冬芽も他の樹の冬芽よりは最初から大きい。冬芽を見ると、下部が丸く、先端が尖っている。縦方向に筋が入っており、ここから割れてくる。
イメージ 6
 オオデマリの冬芽

 ソメイヨシノの冬芽を見た。冬芽の芽鱗に沢山の毛があるのが1つの特徴になる。この特徴はソメイヨシノの方親のエドヒガンの形質から由来している。細長かった冬芽が次第に丸味を帯び、太ってきている。
イメージ 7

 ソメイヨシノの冬芽に比べると、オオシマザクラの冬芽は芽鱗に毛がないので、綺麗に映る。太陽の日が当たると艶がり、光って見える。ソメイヨシノオオシマザクラとも頂部に複数の冬芽がつくが、オオシマザクラの方が、幾分個数が多いように見受けられる。
イメージ 8

撮影:1213

  記  平成291214日(木)