公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

県立四季の森公園 「アキニレの黄葉」

1215日(金)
 
 展望広場を後にし、次にまわろうとした時、売店の前に黄褐色の染まった樹が見えた。箒状の樹形からケヤキと分かる。山の中を歩いていた時は、シラカシが多く、黄褐色に色づいていると、コナラやムクノキであり、シラカシをほとんど目にしなかった。その分余計このケヤキが引き立って見えて来た。
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 林道へ入ると、日陰になり、前方にカエデの紅葉が見えて来た。緑、黄緑の中にカエデの赤い葉は際立って美しく見える。
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 カエデの紅葉

 右側にカマツカと標記された樹が見えた。背丈の低い樹だが、葉が赤褐色に染まっている。この樹の名前は聞き覚えがある。調べて見ると、資料1で花を、資料2で果実を見ていた。この果実を見た時は、一瞬ガマズミの果実と見間違えたことを覚えている。ガマズミの葉が対生であるのに対し、この樹は互生であった。
資料1
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 カマツカの葉

 右の谷に2本の樹が合わさっているように見える。下をよく見ると、接してはいるが、同じ樹ではないようだ。左はやや赤褐色で、右の樹は傾き、明るい灰白色で、表面はなめらかに見える。両方の樹の名前を知りたいが、幹だけではどうすることも出来ない。上空を見たが、左の樹には葉が見えないので、名前が分からない。右の傾いた樹の先に葉があり、写真をみると、ムクノキかエノキのような気がするが、写真が鮮明でないので、正確には分からない。幹の基を辿ると、板根がないのでムクノキではないような気がする。
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 右はエノキになるか

 谷を迂回して進んで行くと、再びシラカシ林が見えて来た。山の広場、ふるさとの森で驚くほどのシラカシのつづく光景を見て来たが、ここも同じ光景になっている。
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 間もなく左側に家並みや道路が見えて来た。案内図によると、ここはちびっこ広場のようだ。広場の入り口に黄色く染まった樹があり、「アキニレ」と記名されていた。アキニレの名前は聞き覚えがあったが、詳しい記憶はなかった。過去の記録に見直すと、一昨年の616日にアキニレを記載していた。当時は、ウオーキングの途中なので、よく見られなかったので、記憶に残らなかったようだ。読み直すと、「葉はケヤキに似ていて、縁の鋸歯に丸みが見られる。幹を見るとごつごつしており、樹皮が剥がれかかっている」と書いている。確かに葉はケヤキに似ている。しかし幹は小片が剥がれそうになっており、ケヤキの樹皮とは違っている。葉を計測すると、長さ5㎝、幅2㎝とケヤキの葉よりは一回り小さく見えた。
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ちびっこ広場


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アキニレ


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 アキニレの葉

撮影:126

  記  平成29128日(金)