コブナグサ、ヤブタバコを見る
10月10日(火)
ばらのまる橋へ来た。ここにはアカシデがある。既に果実は落ちて無くなっている。これからは冬芽の観察になる。昨年も今頃冬芽を見ていたと思う。調べて見ると、11月5日の計測では長さ8㎜、幅2㎜であった。今日計測すると、全く同じ長さ8㎜、幅2㎜であった。今頃はこんな大きさかも知れない。明るい茶褐色の芽鱗が10枚以上あるようだ。
アカシデの冬芽
アカシデの冬芽
橋を渡るとキブシがある。ここはいつも日陰になっている。キブシの樹には緑色の果実が吊下っている。ここを取り抜け、ハコネウツギを見てモミジ広場へ行った。ここの入り口に、最近名前が分かって来たコヤブタバコがある。もう花期を終え、果実が出来ている。果実を見ると、花茎に対してほぼ直角になっている。蜂の巣のように見えるものが1つ1つの果実になる。1つの果実が如何なっているか知ろうと、ピンセットで摘まむと、多くの果実が転がるように抜け落ちた。もう成熟していたことが分かる。大きさを計測すると、長さ3㎜、幅1㎜であった。手を触れると、粘り付いてきた。
コヤブタバコの集合果
コヤブタバコの果実
直ぐ傍にコブナグサが見えた。コブナグサはこれから行く水田の畦道に沢山出てくる。ここで最初の写真を撮った。コブナグサは穂だけを見ると、メヒシバに似ている。しかし、下の葉を見ると、花茎を抱き、幅が広いので、違いが分かる。葉鞘には疎らに毛が見られる。背丈が35㎝、葉の長さ3.5㎝、幅1.3㎝であった。穂を見ると、紫色をしたブラシ状の雌しべが見えたが、雄しべは見えなかった。小花は花軸に1個ずつ付いている。
コブナグサ
コブナグサの小花
コブナグサの葉の付け根
ばらのまるの丘へ進んで行くと、左側の藪の縁にヤブタバコが出てくる。最初、このヤブタバコを見た時、先程のコヤブタバコとの区別がつかなかった。どちらも同じような葉をしており、花も蕾のままで開かないので、どこが違うのか、色々調べた時のことを思い出す。ヤブタバコは1本の枝に殆ど柄のない花を沢山付けるが、コヤブタバコは1本の枝の頂部に1つの花を付ける。分かって仕舞えば、「こんなことかぁ」と思うが、ここまで行きつくのに時間がかかった。コヤブタバコは既に花期を終えているが、ヤブタバコの方は花の最盛期と思われる。花を見ると、壺から黄色い花が飛び出てきているように見える。
ヤブタバコ
ヤブタバコの花
目をナツツバキやカエデへ移した。モミジ広場にはまた多くの小学生がいた。先程の遠足の一行と同じ小学校なのだろうか。児童たちは賑やかである。ナツツバキやカエデを見ると、葉に薄く黄色っぽい色が付き始めている。カエデには一部紅くなったところも見える。紅葉や黄葉が始まったようだ。
ナツツバキ:黄色く色づいている
カエデ:紅葉が見え始めている
撮影:10月5日
記 平成29年10月7日(土)