公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

ヤマハギ・リョウブの花が咲く

630日(金)
 
 久し振りに雨が止み明るくなった。しかし西の空を見ると、雲が多く心もとない天気である。舞岡公園で、調べたいことが幾つかあったが、天気が不順のため、のびのびになっていたので、この梅雨の合間を縫って舞岡公園へ出かけた。
 地下鉄の駅から出ると、運よく何時ものバスが直ぐに来た。乗客は数人しかいなかった。また、終点まで行ったのは一人だけだった。
 ケヤキ休憩所からハギのあるところへ行った。すると、既にハギは花を咲かせていた。「いよいよハギを調べる時期が来たか」と昨年の記憶がよみがえってきた。ここのハギはヤマハギである。ヤマハギの特徴は、花序の枝が長いことである。また、花を見ると、ハギの花は旗弁、翼弁、竜骨弁がある蝶形花で、このうちの翼弁と竜骨弁の長さがほぼ同じになっている。
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 ヤマハギの花

 直ぐ傍にクヌギの樹がある。クヌギの樹とクリの樹がよく似ている。いまでもよく間違える。葉の鋸歯の色が緑色ならクリで、褐色ならクヌギになるという。果実が出来始めているのではと、上の方を見ると、果実らしい淡黄色のものが見えてきた。果実に間違いないと思い、望遠写真を撮った。殻斗に線形の鱗片がらせん状にびっしりとついている。
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 クヌギの果実

 ばらのまるの橋の上からアカシデを見た。葉が沢山付き、果実の存在が分かり難くなっている。先日もそうだったが、花時より、数が少なくなっている。枝から下がっている苞葉を捲ってみると、中に緑色の果実が見えてきた。1枚の苞葉が1個の果実を包んでいる。果実の先には雌しべの痕跡が残されていた。
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アカシデ

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 アカシデの果実

 ばらのまるの橋を渡ると、道はコナラの陰に隠れ、暫く薄暗くなる。この薄暗いところにキブシが緑色の果実を付けていた。更に進んで行くと、大きなハコネウツギの樹が道を覆うように出て来た。枝先を見ると、果実が出来ている。細長い円柱状の形をしたものが何本も見られる。
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 ナツツバキの花はもう終わってしまったのではと思いながらもみじ休憩所へやって来た。藪よりの樹は、思っていた通り、花を終えていた。「やはり終わってしまったか」と思いながらも、前にある花壇のナツツバキを見た。すると、この樹には数個花が残っていた。更に、蕾もあるようだ。ナツツバキは近くの樹でも花期がずれているようだ。このずれの存在は、三ツ池公園でもあった。
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 ナツツバキの花と蕾

 道を隔て所のリョウブを見た。今日はこの花が気になっていたので、天気が怪しいが、やって来た。樹の近くを見ると、沢山の花が落ちている。いまも、ポツリポツリと落ちてくる。写真を撮ろうと、枝を掴むと、ちょっとした刺激で花はぽろぽろ落ちる。こんなに落ちるので、花の写真が撮れるか気になったが、撮った写真を見ると、開花した花があれば、蕾もある。花弁は5枚、雄しべは10本、雌しべが1本見える。花柄は長く、萼とともに毛がある。
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リョウブ

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リョウブの小花

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 リョウブの小花

撮影:627
 
  記  平成29628日(水)