公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

テイカカズラの花を見る

522日(月)
 
 緑の草原の中をこまめに見ていくと、アメリカフウロウが見えた。最初にこの花を見た時ゲンノショウコと思った。しかし、ゲンノショウコは街の中にあるはずがないと、調べた結果、アメリカフウロウになった。こんな経緯が記憶に残っている。葉を見ると深く切れ込み、ゲンノショウコとは明らかに違っている。この花に気が付くと、その後、色々な所でこの花を目にするようになった。かなり奥に入った田舎でもこの花を見かけている。アメリカフウロウは繁殖力が旺盛のようだ。
イメージ 1

 コバンソウも見られる。小判の形に似ていることからこの名前が付けられたという。花には色々奇妙な形をしたものがあるが、この花もその1つになる。イネ科ということから雄しべや雌しべを凡そ想像出来るが、この花の雄しべや雌しべはまだ見ていない。
イメージ 2
 
 この3出葉を見て、これはアレチヌスビトハギではないかと思った。以前、この公園でアレチヌスビトハギを見ている。この花の旗弁の基には黄色い1対の斑点があるのが特徴である。この果実はひっつきむしの代表的なもので、ズボンなどにつくと簡単に取れない。秋になると、毎年経験する。
イメージ 3
 アレチヌスビトハギ

 道端に咲く白色の花を見て、「これはヒメジョンでは?」と思った。今の時期は、ハルジオンが衰え、ヒメジョオが現れる時期なので、この花の姿を見ると、疑ってしまう。しかしよく見ると、花の中に首が垂れているものが見つかる。葉のつき方を見ても、柄がなく、茎を包んでいる。ヒメジョオンに見えたが、ハルジオンであるようだ。
イメージ 4
 ハルジオン

 公園は奥まで続いている。中へ入ると、白色の花が目に入ってきた。テイカカズラになる。花弁の縁が外側に反り、右回りに渦巻くような風車に見える。また、花弁の先は丸味がなく線を引いたようになっている。
イメージ 5

 出口近くにヤマボウシがあった。外側の白色のものは萼で、本来の花は中央にある小さなものである。拡大して見たが、小花はまだ蕾のようだ。
イメージ 6

イメージ 7
 ヤマボウシの小花

 外へ出たところに白色の花をぎっしりつけた樹があった。この花を見ると、ピラカンサタチバナモドキ、トキワサンザシのどれかといつも迷う。もう1度、過去の資料を振り返って見ると、ピラカンサバラ科トキワサンザシ属(タチバナモドキ属)の種類の総称である。葉と萼を見て、表裏に綿毛があればタチバナモドキになり、黄緑色の果実をつける。以前調べた結果によると、この花は、葉には綿毛はなく、赤い果実だった。従ってこの花はカザンデマリ(ヒマラヤトキワサンザシ)かトキワサンザシのいずれかになる。この2つの違いは、トキワサンザシの葉は先端側の幅が最も広く、カザンデマリ(ヒマラヤトキワサンザシ)の葉は、葉の中央部の幅が最も広いという。この葉は先端が広いので、トキワサンザシになる。
イメージ 8
トキワサンザシ
 
撮影:512

  記  平成29520日(土)