公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

ハナミズキの花が咲く

430日(日)
 
 色々な所の草木を見ていたため、三ッ池公園から少し遠ざかってしまった。この間にカンザンなどのサクラが咲き出し、散って仕舞ったのではないかと心配になって来た。今日は風も弱く、写真が撮れそうに思ったので、出かけてみた。
 何時ものように南門を入ると、もう桜の花はどこにも見ることが出来なかった。「今年のサクラの季節が終わった」と実感した。これから見ようとするカンザンなどのサクラはどうなっただろうかと気になって来た。地元の公園では葉が多くなったが、未だカンザンには花が大分残っていたので、望みは捨てきれない。
 公園に入って目に入ってきたのは、ハナミズキの白色の花だった。サクラの季節が終わり、新しい季節感を感じた。ハナミズキを見る前に、イチョウメタセコイアが茂る林を先に見ることにした。青々と色々な下草が生えてきている。つい先日までは地面が見えていたのだが、今は大分草で覆われるようになっている。どんな草があるか見ると、背丈の高いものでは、ノゲシオニタビラコイチゴツナギなどがある。カラスノエンドウはこれらに絡みついて伸びてきている。また、地面を這うようにヘビイチゴが広がっている。
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イチョウメタセコイアが茂る林の下草

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 先日、ヤブタビラコを見てきた。ヤブタビラコオニタビラコとどこが違うか、何とか分かってきた。このオニタビラコは今色々な所で見ることが出来る。ノゲシオニタビラコイチゴツナギをかき分け、メタセコイアに近付いた。メタセコアの小さい冬芽からどのように新芽が出てくるか捉えたかったが、既に新葉が大きく伸びてしまっていた。新葉の根元を注意してみた。冬芽は4つに割れ、そこから新葉が出てきている。新葉は複葉で、小葉は対生になっている。
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 メタセコアの冬芽から出た新葉

 ケヤキの林に入り、どんな下草があるか見た。沢山目にするのは、ヘビイチゴである。小さい葉が多いので、ミツバツチグリと間違えそうである。ヘビイチゴ1本の花茎から1つの花が咲き、ミツバツチグリは複数の花が咲くという。この花はどれも1本の花茎から1つの花が咲いているので、ヘビイチゴになるようだ。このヘビイチゴを見ていると、寄り添うように青紫の花がポツンと見えた。花柄を辿って行くと、丸い円形に近い葉に通じていた。「カキドオシだ」と分かった。カキドオシはシソ科で、唇形花である。花の形を捉えようと、接写写真を撮ったがうまくいかなかった。
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ヘビイチゴとカキドオシ

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 カキドオシ

 一番先に目が行ったハナミズキの樹へ近寄った。白色の花弁のように見えるものは萼だという。綺麗なものはないかと色々物色したが、ハナミズキの萼は、どれも先端の中央が凹み、そこが暗褐色で、全てが白色のものはないようだ。ハナミズキの本来の花は中央にある。小花は、円筒花のように見えるが、黄緑色の4枚の花弁はくるりと反り返っている。小花の開花はもう大分進んでいるようだ。
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撮影:428
 
  記  平成29年度428日(金)