公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

ブンゴウメとアンズの違い

413日(木)
 
 今年は色々なウメの花を見てきた。今見たくなっても、もうウメの花は見ることが出来ない。見てきたウメの花の中で、ブンゴウメが強く印象に残っている。花弁そのものは白色だが、萼が赤褐色なので、赤みがかって見えた。ブンゴウメについて調べると、アンズの花に似ているという。それならば、「ブンゴウメの花とアンズ花はどこが違うのだろうか」という疑問が湧き、知りたくなってきた。しかし、ブンゴウメの樹は何度も目にしてきたが、アンズの樹は目にすることがなかった。そのため、ブンゴウメとアンズの違いについて確かめる機会がなかった。
 ところが、先日、偶然アンズと標記された樹を見ることが出来た。また、アンズの樹の近くには殆ど花を落とし、数輪が残されたブンゴウメもあった。ブンゴウメとアンズの違いを知るにはまたとない機会だと思った
 両方とも、花弁は白色、雄しべは沢山、赤褐色の萼は反り返っていると、どの点も共通しているので、別々に見ていたのでは、全く区別がつかない。ある資料に、「花の大きさに違いがあり、アンズの方が大きい」と書かれていたことを思い出した。そこで、実際に計測してみた。花の直径を計測すると、アンズは2.5㎝、ブンゴウメは2.0㎝であった。確かに、アンズの方が大きいことが分かった。しかし、差はわずか0.5㎝である。計測の仕方で、この位の違いは出て来る可能性がある。そこで、同時に比べることはできないかと、アンズの樹の下に落ちていた花をブンゴウメの花の近くに寄せて、写真を撮った。写真に撮るまでもなく、両方を並べると、大きさが明らかに違い、アンズの方が大きいことが認められた。
イメージ 1
ブンゴウメ

イメージ 3
アンズ

イメージ 2
左:アンズ、右ブンゴウメ
 
 撮影:226日、43
 
 記  平成2949日(日)