公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

開花が遅れるサクラ

329日(水)
 雨上り後、咲き始めたサクラはどうなっただろうか。今日は日が出ているが、風があり余りいい天気とは言えない。
 公園へ行くと、「もう遠くからでもサクラの花が見えるかなぁ」と思っていたが、雨の前と殆ど変わらない状況で、遠くから何も見えなかった。オオシマザクラは花そのものが白色で、葉も出ているので、もともと花は目立たない。ソメイヨシノの開花の遅れたのには驚いた。2627日は冬に逆戻りした天気で、今日も天気はあんまり芳しくない。サクラも吃驚したのではないだろうか。
 オオシマザクラを見ると、花数は幾らか増え、葉も目立ってきた。白色の花弁が瑞々しく、柔らかそうで、触ってみたい気持ちが誘われる。新鮮な葉は赤茶色が見え、細く伸びる鋸歯にも柔らかさが感じられる。蕾の萼筒には一部赤みがあり、伸びる稜が見られる。萼筒の下の柄は明るい綺麗な緑色をしている。花と蕾を見ると、未だ23分咲きのようだ。
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オオシマザクラ23分咲きのようだ

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瑞々しく、やわらかそうな花弁

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開花を待つ蕾
 
 ソメイヨシノを見た時、「これは一体どうしたのか」と思った。一瞬、花数が減っていて、咲いている花を探すのに戸惑った。咲き始めようとしていた蕾に2日間の雨と寒さが襲いかかったため、蕾は慌てて固く閉じてしまったようだ。「少し日が出れば花を咲かせるのでは」と思う我々の自然に対する感覚よりソメイヨシノの感覚は鋭いようだ。厳しい環境を無難に乗り越えようとする精密なつくりには驚くばかりである。
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ソメイヨシノ:固く閉じてしまった蕾

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開花した花

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開花した花

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開花を待つ蕾
 


撮影:328

  記  平成29328日(火)