公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

この3出葉の樹はミツバツツジだろうか

325日(土)
 
 舞岡公園の瓜久保休憩所からカッパ池へ向かい、左手のモミジのトンネルを抜けたところに、名の分からない低木の樹がある。この樹に気が付いたのは、平成271126日のことであった。この時は、ひし形をした葉が3枚出ていることが印象に残った。
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この樹の名前は?

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葉が3枚出ている
 
 それ以後、ここに来る度にこの3枚の葉を見ては、何の樹だろうかと考えるようになった。葉の形からすると、クサギアカメガシワなどを考えた。しかし、これらは単葉であって、3出葉にはなっていない。
 28315になって冬芽が付いているのを見た。冬芽は薄い褐色の中に、薄い紫色が入った何枚かの芽鱗に包まれていた。意外と薄い色をした綺麗な冬芽と印象が残っている。この冬芽からどんな蕾が出て、どんな花を咲かせるか期待をしていた。
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冬芽

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 冬芽

 平成28425日に行くと、冬芽の姿はなく、様子が一変していた。冬芽だったと思われるものは開き切って、そこからは既に3枚の葉が出て大きくなっていた。花の咲いた形跡はなかった。「今まで見ていた冬芽は葉芽だったのだろうか」と思った。でも、あれだけ冬芽があったのだから、どこかに花の形跡があっても可笑しくはないと思って、探してみたが、見つからなかった。
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 花が終わった跡か?

 花は終えてしまったのではないかと、暫く、この樹から気持が遠ざかってしまった。平成28728日に気持ちが変わり、訪れてみた。すると、平成271126日似見た時と同じ状態に戻ってしまっていた。何の手掛かりもなく、1年が経ってしまうのかと思った。
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 元の3出葉へ戻ってしまった

 平成28728日に訪れると、新しい冬芽を見た。同じ樹なのだから、同じ形になるのは当然だが、黄緑色をしていて、以前見た冬芽をほぼ同じようだった。
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 再び見る冬芽

 平成2928日には、葉が落ち冬芽だけが残された。冬芽は昨年の3月に見たものとほぼ同じで、薄い褐色の中に、薄い紫色が入った何枚かの芽鱗に包まれている。振出しに戻った思いを深く感じた。今年こそは花を見なければとの強い思いも生まれた。
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 紫色が見えてきた冬芽

 それにしてもこの樹の名前が依然として分からない。日にちを置き、何度も考えてみた。そのうち、「ミツバツツジではないだろうか」と思いついた。ミツバツツジは、春紫色の花をつける。別の場所で写真を撮っていたので、見ると、葉が出る前に花が咲いている。平成28425日に見た時は、既に花が終わっていたことになる。この樹が確かにミツバツツジであるだろうか、今年は花を確認したい。
 
2月26日他

  記 平成29321日(火)