カワヅザクラの花が残っていた
2月28日(火)
バスを降りると、ケヤキ広場からカワヅザクラのあるエノキ広場を目指した。エノキ広場の柵まで来ると、カワヅザクラの樹にピンクの色が見えた。未だ花が残っていることが分かる。近くへ寄ると、大分散ってしまっているが、確かに花が咲いていた。花の近くには若い新鮮な葉が出てきている。花の直径を測ると、3.5㎝あった。冬芽から出ている蕾の数を数えると、3個あった。
新鮮な黄緑色の葉が出ていたので、少しポイントをチェックしてみた。形は楕円形で、先の方が広くなっている。更に、先端は急に細くなり伸びている。基部の中央には赤色の腺点が1対ある。基に近い葉脈は、3対ほど対になっているが、その上は交互に出るようになっている。両面に毛がないせいか、太陽の光が眩しく反射している。
カワヅザクラの葉
カワヅザクラは大分花が散ってきているので、次に来るときは完全に葉ザクラになっていると思う。直ぐ近くにこれから咲き出すオオシマザクラがあるので、冬芽の様子を見た。冬芽の先端が黄緑色になっていることが認められる。今見ている冬芽だけかと思い、周りの冬芽をいくつか見ると、みんな同じように先端が黄緑色になっていた。あと1月もすると開花になるので、冬芽の動きが表面に出来たといえる。
オオシマザクラの冬芽
オオシマザクラの冬芽
オオシマザクラの隣にエノキの樹があるので、この冬芽も見た。エノキの冬芽は非常に小さいので、今まで何度か撮影しているが、鮮明な写真が撮れないで終わっている。今日の写真は鮮明に撮れた方に入る。冬芽は半円形をした葉痕を背負っているように見え、茶褐色をした数枚の芽鱗で覆われている。計測してみると、長さ3㎜、幅2㎜程あった。
エノキの冬芽
同じ広場にミズキの樹が数本あるので、此方の冬芽も見た。芽鱗に毛がなく、太陽の光を受け、暗赤色に輝いている。高い位置にあるので、ここでは大きさを計測することが出来ない。別の場所で測定したところ長さが1.2㎝、幅が0.5cmであった。写真で見ると、大分大きく想像したが、測定してみると、案外小さいものであった。
ミズキの冬芽
ミズキの冬芽
エノキ広場を出て、おおおばなの丘へ向かった。ここの斜面にキブシが2本ある。キブシも早春に花を咲かせるので、その動きが気になっていた。一見大きな変化が見られないように見えたが、冬芽の先が緑色になっているのが分かた。暗褐色の芽鱗が開き、次にその内側の黄褐色の芽鱗が開き、緑色のものが出始めている。これが花になるのではないかと思われる。
キブシの冬芽
撮影:2月26日
記 平成29年2月26日(日)