熱海梅園から 1
2月9日(木)
この頃暖かい日が続く。今日は、少し風があるが。春の気配が漂っている。近くでは、コウバイ、ハクバイが咲き出し、「梅園」という文字が見え、言葉が聞かれる様になった。「熱海の梅園」という情報が入って来た。どんな梅があるのだろうかと気が惹かれた。思い付きがてら、出かけることにした。
梅園の受け付けは、団体客が来たのだろうか、人が押し寄せ、混乱していた。暫く様子を見ながら待機し、梅園の入り口の方を見ていると、高く聳えるマツの樹が目に入って来た。周りに高い樹がないので、マツだけが一際目立つ。
高く聳えるマツ
入口が空いて来たので、梅園の中に入った。入口付近は人が多く、様々な動きをしている。「順路があるのだろうか」と確認し、その道順に進むことにした。
ウメの樹には1本、1本名札が掛けられている。サクラには色々な名前があることを知っていたが、ウメにもいろいろな名前があるようだ。一重冬至、白加賀など聞きなれない名前が書かれている。植物名はカタカナで書かれていることが多いが、ここでは漢字で書かれている。漢字だと、「果て、これは何と読むのだろうか」というものも出て来そうな気がする。ウメの原木は「昔、遣唐使などが、中国から持ってきたものが広がった」という説がある。そのことから考えると、漢字で書かれていることが理解できる。
どんな名前のものがあるか、1本1本ウメを確認しながら見て行くことにした。
冬至梅(トウジバイ)
冬至梅(トウジバイ)
呉服枝垂(クレハシダレ)
この漢字は読み憎い。「呉服(クレハ))について調べると、「呉」は古代中国の国の名前であり、「服」は織物らしい。艶やかで美しいことを意味しているように思える。従って、呉服枝垂(クレハシダレ)とは、艶やかで、美しいシダレウメとのことと推測する。花はピンク色をした八重である。
呉服枝垂(クレハシダレ)
呉服枝垂(クレハシダレ)
白加賀(シラカガ)
加賀という名前がつくことから、金沢に関係がありそうに思える。調べると、「加賀藩の白梅」→「加賀白梅」→「白加賀」となったという説明があった。皺がなく平開した白色の花弁で、やや後方へ反っている。
白加賀(シラカガ)
八重野梅(ヤエヤバイ)
「野」は「ヤ」と読み、「野梅」は「やばい」と読む。ウメの園芸品種には4種類があり、その中の1つに野梅系があるという。野生に近いウメを野梅というようだ。野生に近いウメで八重という事になる。緑色の枝に白色の八重の花が付いている。
八重野梅(ヤエヤバイ)
撮影:2月6日
記 平成29年2月8日(水)