公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

ニシキギの冬芽には4稜があった

116日(月)
 
 ハクウンボクの手前にニシキギが垣根になっている。この樹は短く剪定されるので、大きくなることはない。これといって取り得のないような樹だが、枝に翼があり、葉の紅葉は綺麗なので、時には目立つこともある。この冬芽も小さく、肉眼ではどうなっているか分かり難い。今日写真を撮ったら、大分大きくなってきており、稜があるように見えた。そこで、改めて確認に行くと、確かに4稜ある。全体の形を見ると、四角錐をしており、芽鱗の重なりが稜をなしていることが分かってきた。
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ニシキギの冬芽
 
 奥まったところにレンギョウがある。例年この樹は、暮れごろ12輪の花を見ることがあったが、昨年は花を見ることがなかった。暮れごろ一時寒い日が続いたのが原因かもしれない。そうは言っても、レンギョウが本格的に咲くのは4月ごろである。大きそうな冬芽があるか、見渡したが、直ぐにも花を咲かせるものは1つも見つからなかった。冬芽は枝に対生に付く。外側の芽鱗が緩み、中の赤みがかったものが見え始めているものもある。
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 公園にはサルスベリの樹が何本かある。夏に大きなピンク色の花をつけ豪華さを感じさせてくれる。この花の冬芽はどうなっているのかと何年か調べているが、一向に前進できないでいる。今日も見たが、枯枝のような枝にやっと見つかるぐらいの大きさで、とても特徴までは捉えにくい。枝に対生に付いていることは分かる。枝に沿い、楕円形をしており、先が細まっている。下に円形の葉痕が見える。これ以上のことは分からない。資料を求めて、探してみたが、サルスベリの冬芽について書かかれた資料は殆ど見つからなかった。
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 駐輪場の裏に2本のハナカイドウがある。枝が赤みを帯びていて目が惹きつけられる。この冬芽が前回見た時は、ニシキギの冬芽に似ていた。ところが先ほど見たニシキギの冬芽には4本の稜が現れ、ハナカイドウとは違うようになってきた。ハナカイドウの冬芽に稜がない。茶褐色の外側の皮(芽鱗?)はボロボロで、形が定まっていないように見える。その皮を押しのけ中から赤い冬芽が頭を出してきている。この赤い色に目が惹かれる。
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 ハナカイドウ

 公園の中央に弧状にハナミズキが植えられている。花芽は、球が扁平になった形で、大きい。尖った頂点から4本の稜が下がっている。花の時期にはここの稜から割れて、中から球状にかたまった小花が出てくる。そして、外側の皮は白色やピンク色に変わり、花弁のような萼となる。知りたいには、この花芽が芽鱗なのか、裸芽なのかである。外側の皮が花の一部の萼になることから考えると、裸芽であると考えられる。葉芽を見ると、花芽の下の方にあった苞(先が尖ったもの)がない。この冬芽は、色々な資料に掲載されているものと同じである。此方は芽鱗か、裸芽か、知りたいが、資料が見つからない。先日、別のところで見た葉芽の下にはこの苞があった。若しかしたら、先日の葉芽は葉芽でないのかもしれない。
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 最後に公園に1本しかないハクモクレンを見た。天気がいいので、綺麗な写真が撮れた。大きい花芽は茶褐色の毛で覆われている。その下の小さな冬芽は葉芽だという。此方は黄緑色の毛でおおわれている。ハクモクレン4枚の芽鱗に包まれていて、11枚剥げていき、あの綺麗な白色の花になってくるという。
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撮影:19

  記  平成29110日(火)