公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

ナツツバキの果実と種子

1110日(木)
 
 もみじ休憩所へ入った。ここの広場には名前の通りもみじ(カエデ)が植えられている。ここのカエデは赤く紅葉し見事な風景をつくり出す。いまは、ほんの一寸色が変わっているだけで、本来の紅葉には程遠い。
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 もみじ休憩所広場

 ここの入り口にナツツバキがある。この樹もいつも見る樹である。葉はほとんどが赤褐色に変色し、落葉も始まっている。果実は長さ1.5㎝、幅1.5㎝の五角錐のような形をしており、先端が開き、中の種子がこぼれているようだ。上から覗くと、5つの部屋に分かれていて、それぞれに種子が納まっている。種子を取り出してみると、長さ5㎜、幅3㎜の楕円形をしていた。
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 紅葉したナツツバキ

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ナツツバキ:果実の先が開いた

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ナツツバキ:果実から出てきた種子

 ばらの丸の丘から水田へ向かい。坂を下りて行った。ここもいつものコースである。坂の途中にヤマコウバシがある。この樹の名前を知ってから、1年間ぐらい見続けているが、蕾や花を見ていない。いままで見続けてきた冬芽は葉芽だったのだろうか。花は4月咲くというので、来春は見たいものと思っている。冬芽は長さ1㎝、幅3㎜とまだ小さい。先端がとがった楕円形で、表面に赤みが見える。毛はないようだ。
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 ヤマコウバシの冬芽

 水田へ下りると、視野が開け、明るくなった。水田は稲刈りが終わり、刈られた株もとからは次の新しい芽生えが伸びている。この田園風景を見ていると、素朴で、純粋な世界へと引き寄せられ、何となく気持ちが落ち着く。
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 稲刈りを終えた水田

 水田へ下りた時、赤いガマズミの果実に目が引き寄せられた。紅い実を付けたガマズミの樹は垣根となって、水路沿いに続いている。緑の中に赤い果実が映えて見える。この赤い果実は種子が大きく、実が少ないが食べられるという。拡大して見ると、見るからに美味しそうだ。
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水路沿いのガマズミ

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ガマズミの果実
 
つづく
 
撮影:105
 
  記  平成28116日(日)