公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

エノコログサを調べる

7月22日(金)
 
 花壇には色々な雑草が入り込んでいる。大きくなり、花をつけているものがあると思えば、小さな芽生えも見られる。花が咲けば、何の花か分かりやすいが、小さい芽生えだと中々名前を知ることが出来ない。いま、花壇の中にエノコログサが沢山入り込んでいる。穂を付けていればエノコログサと分かるが穂が付いていないと分かり難い。小さな芽生えについて調べて見たくなった。
 
試料1
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試料2
イメージ 2

 
 試料はエノコログサと思えるが、調べて見た。エノコログサの葉の付け根には耳があり、そこに赤褐色の斑点がある。この斑点を探してみると、試料12共にこの斑点が確認できる。
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試料1

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試料2
 
 葉鞘を資料で調べると、無毛になっている。ところが写真を見ると背中付近に毛がある。「これはおかしい」と思えた。そこで、さらに見ていくと、葉鞘の重ね合わせの縁にも毛がある。益々疑問が増してきた。
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葉鞘の背に毛が見られる

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葉鞘の合わせ目に毛が見られる
 
 確認のため、穂の出ているエノコログサをもう一度見直した。見た目では何も分からないが、写真を撮ってみると、やはり葉鞘の合わせ目に毛が確認された。これで、2つの資料はエノコログサになる確率が高くなった。
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穂の出ているエノコログサ

 牧野新日本植物図鑑を見ると、アキエノコログサについては、このことが記載されているが、エノコログサでは触れられていない。いろいろな資料を見ても、葉鞘の合わせ目に毛があることは見つからない。

撮影:720

  記  平成28720日(水)