アオギリの萼の色の不思議
7月4日(月)
公園へ入った時、アオギリの花を見忘れていたことを思いついた。今年は見損なわないように思っていたが、だめだった。花の写真が撮れる可能性があるか、上空を見た。すると、何かがポツリと落ちてきた。アオギリの花であると分かる。未だ花がありそうだと思い、探すと、運よく手の届きそうなところに大きな花序があり、小花がついていた。大部分は花が終わり、丸い果実に変わっていたが、その中に花弁のついた花が見つかった。花は2種類あるようだ。花弁の内側が赤色のと白色のものとがある。何方の花弁も大きく外側へ反り返っている。
アオギリの花
花弁と思えたものは、実は萼であった。萼は5枚あり、反り返っている。以前見た時、内側が赤味をおびたものが雄花、白色のものが雌花と思い込んでいた(資料1)。ところが今日見ると、何だか変に思えてきた。色が逆になっているものがあり、以前のものと変わらないものもある。これは変だと思い、幾つかの資料に当って見た。牧野新日本植物植物図鑑、寺崎日本植物図譜、保育社の原色日本植物図鑑を見ると、どれも同じことが書かれており、萼の内側の色の違いについてはどれも触れていなかった。さらに、インターネットの資料も調べたが、やはり同様であった。
黄色い雄花
赤い雄花
黄色い雌花
赤い雌花
見れば誰もが気づきそうな点だが、どれも小花(萼)の色は黄色となっている。どうしたことなろうと不思議に思った。赤色から黄色へ変わってくるのだろうか。面白い現象である。
撮影:7月1日
記 平成28年7月1日(金)