公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

イチゴツナギを調べる 3 「今まで見てきたのはタマオオスズメノカタビラになるのだろうか」

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 牧野新日本植物図鑑(牧野富太郎)によるとオオスズメノカタビラの茎は斜めに傾き、直立して叢生する。また、短い走出枝を出すこともある」とあったので、短い走出枝を見ようと試みた。根を掘り出して見ていると、資料4の様に白色で、楕円形の玉のつながりが出てきた。これは一体何なのかという新しい疑問が湧いてきた。ナガハグサの根にはこのような瘤のようなものはなかったと思っている。
イチゴツナギ?、オオスズメノカタビラ?」

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掘り出した根

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楕円形の玉のつながり

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ナガハグサの根:玉のつながりがない
 
 いままで見てきた中にはこのようなものがなかったので、楕円形の玉のつながりを見つけ、新たな問題が出ていた。
 そこで、調べてみると、資料5で、新たにタマミゾイチゴツナギの名前が出てきた。更に、資料6ではタマオオスズメノカタビラまでが紹介されている。益々謎めいてきた気がする。
 花序のつき方から考えると、小枝の本数が多いので、タマオオスズメノカタビラの方がふさわしいようだ。
資料5
「タマミゾイチゴツナギ
資料6
「タマオオスズメノカタビラ」
 
 今までイチゴツナギと見てきたものは、どうやらタマオオスズメノカタビラに落ち着きそうに思えてきた。イチゴツナギと思っていたものを数か所で根を掘り出して見ると、いずれも楕円形の玉のつながりがある。すると、肝心のイチゴツナギはまだ見つかっていないことになる。名前の知れたイチゴツナギがこんなにも見つからないものだろうか。
 
つづく

 記  平成2866()