ツユクサの花が面白い
6月12日(日)
つゆに入り天気が不安定になってきた。昨日晴れたと思ったら今日ははっきりしない天気である。
沈丁花の影にツユクサが顔を出してきた。青く見える大きな2枚の花弁が目立つ。花弁は全部で3枚だという。残りの1枚は白色で小さい。青い色の大きな花弁の下にあるのでよく見ないと分かり難い。おしべは6本あるという。3本は、めしべの根元近くにある黄色い小さな花のように見えるもので、これは花粉をつくらないという。めしべとともに長く伸びている2本が花粉をつくる雄しべになる。中間の1本は少し花粉を出すそうだ。調べて見るとなかなか面白い花である。
東側の滑り台付近に、コスズメガヤが出てくる時期になってきた。コスズメガヤはスズメノカタビラとほぼ同じところに出現してくるので、知らないうちにスズメノカタビラがコスズメガヤに替わっている。よく似ているので、区別が難しい。様子を見ると、背丈が低いが、コスズメガヤが花をつけているのが分かった。根元付近を見ると、茎は地面に伏すように広がりを見せている、また茎や葉はスズメノカタビラより、灰白色になっている。
コスズメガヤ
コスズメガヤを追いかけていると、ところどころにアレチノギクが見えてきた。茎、葉が灰白色で、毛が多い。花は蕾かげんで大きく開くことがない。「アレチ」の名前が付くように荒廃した土地によく見かける。
アレチノギク
アレチノギクの花
公園の雑草は、機械で刈り取られ、殆ど残されていない。機械で刈り取ることのできなかった樹木の間に生えてきたものだけが僅かに残されている。その中に、例年よく咲いてくるシマスズメノヒエが見えた。繁殖力が強く、例年はあっちこっちに見ていたが、今年は始めて見る。また、これよりももっと勢いのあるタチスズメノヒエの姿が同時に見られるのだが、今年は見られそうもないようだ。黒く見えるのは雌しべ、葯が見えないということは、既に花粉が飛び去った跡かもしれない。
シマスズメノヒエ
シマスズメノヒエの花
撮影:6月9日
記 平成28年6月9日(木)