タツナミソウが咲いていた
4月27日(水)
ばらの丸の橋を渡ったところにキブシの樹がある。花が終わり、果実が吊下っているところを確認した。その後、少し進むと、葉の陰に青紫色の綺麗な花が見つかった。何処かで1度見た覚えがある。確か古民家の庭であった。過去の資料を辿って行くと、タツナミソウの名前が出てきた。最初見た時、余りにも形が整い過ぎているので、園芸種と思ったほどだった。
タツナミソウ
もみじ休憩所に緑が戻ってきた。横に伸びた枝に葉が付き、カエデの新緑の樹形が目に美しく映る。この光景を見ると、心が休まる。緑は知らず、知らずのうちに人の気持ちを動かしている。
もみじ休憩所 戻って来た緑
もみじ休憩所の一角にナツツバキの樹がある。冬芽の芽鱗が剥がれ、新葉が裏返しになって出始めるところまでは見ている。見ると、大きな葉が何枚も出て、蕾も見える。まるで違った形になってきた。冬芽から抜け出た面影はないだろうかと探した。数枚の葉、花芽の出ているもとを見ていくと、茶褐色になり、枯れかかっている芽鱗のようなものがついていた。ここから先の新しい部分が冬芽から出てきたと分かる。あの小さな1つの冬芽の中からこれだけのものが出てくるとは、驚くばかりである。
ナツツバキの蕾
リョウブの樹を見ると、緑が見えず、何の変哲もなかった。リョウブの観察を諦め、次へ進もうとすると、足元に黄色い花が見つかった。「これはキツネノボタンでないか」と思った。この花は水田の畔でよく見かけている。今日もこれから水田へ下りて、この花を確認するところだった。昨年も同じことを考えた(参照)。生育地から考えると、ケキツネノボタンになる。花茎や葉を見ると多くの毛で覆われている。
ケキツネノボタンの花
思わぬところで、ケキツネノボタンを見つけた。これから水田へ向かうが、坂の途中でヤマコウバシを見ることになっている。ヤマコウバシにはナツツバキと同様、冬芽の面影がない。ほんの僅かの日数の違いで、これほど大きく変貌を遂げるのは不思議である。ヤマコウバシもナツツバキと同様、小さな1個の冬芽から数枚の葉が出てきている。
ヤマコウバシ
水田への出口にヤブニンジンがあった。この花には、両性花と雄花があるという。内側にあるのが雄花で、外側にあるのが両性花というので、確認しよと試みたが、花が小さくわからなかった。再度の挑戦になる。
ヤブニンジン
ヤブニンジン:花
撮影:4月25日
記 平成28年4月26日(火)