ユキツバキ・ブナ
4月21日(木)
カタクリを求めて、ほくほく線に乗り、六日町駅で降りた。電車が通過した後、ホームを歩いていると、線路の横にピインクの花が沢山咲いていた。ヒメオドリコソウと分かる。畑地などでよく見かけるが、この花は場所によって群生するようだ。
ヒメオドリコソウの群生
観光案内所でコースを聞き、出発した。駅から真っ直ぐ進み、右へ折れて進めば、カタクリの群生地へ辿り着くことになる。進んできたが、案内板が見当たらない。どこから入るのだろうか。迷いながら、1本の道を山へ入って行った。路を間違えたかもしれないと思い、戻ってきた。もう1本の道を進んで行った。水路が続いている。この先がカタクリの群生地へ通じる道にぶつかるかも知れない。進むと、赤い色をしたユキツバキが所々に見えてきた。更に進むと、カタクリが見えた。しかし、ほんの形だけであり、群生はしていない。そのうち道が行き止まった。この道も違っていた。
ユキツバキ
道が分からず、先程の観光案内所へ問い合わすと、急遽現地まで来てくれた。途中で合流し、カタクリの群生地への入り口まで案内してくれた。こんなに親切にしてくれて、大変助かった。「ありがとうございました。」
カタクリの群生地への入り口
カタクリの群生地の入り口には道沿いにキズイセンが植えられ、道を案内していた。飯綱山古墳へ向かう道から山へ入った。先程見たユキツバキが現れてくる。今度は、コースが分かったので、心配事がなく、ゆっくり花を見ることが出来る。
ユキツバキ
パンフレットに書かれているブナ林へ入った。この道に間違いないと分かる。ブナの樹は幹が真っ直ぐ伸びている。下にはブナの幼木が沢山生えてきている。小枝があるので、葉を見ることが出来た。黄緑色で、膨らんだ楕円形をしている。主脈から出た支脈が並行に走っている。12対は確認できる。縁は緩やかな鋸歯となっていて、鋸歯の凹みに、支脈が届いている。表裏面に毛があるのだろうか、縁に細い毛が見える。これが、ブナの葉なのかと改めて確認した。
ブナ林
ブナの葉
ブナの幼木
ブナの枝が手の届く高さに下がっていた。枝の先端には頂芽が見える。このような頂芽を見るチャンスは滅多にない。先端が伸びてきたのであろうか、10cmはある。丁度一番外側の芽鱗が剥がれようとしているところのようだ。写真を見ていると、ホオノキの冬芽のように見えてきた。下がっていた下枝は、確かブナの木の枝だったと思うが、写真を見ていると、確信が持てなくなった。
ブナの新芽?
上へ出たのか、明るくなり、視野が開けてきた。畑か原野の空間が広がっている。そこで農家の人が何かを採集していた。何を採集しているのか聞くと、「アケビの新芽」という。草むらのようなや原野を見ると、あちこちにミツバアケビの新芽が見える。先日、この花を見ている。雄花と雌花があり、雌花が大きかったことを思い出す。
ミツバアケビの新芽
ミツバアケビ
撮影:4月15日
記 平成28年4月18日(月)