カタクリの群生・イヌシデ・クロモジ
4月22日(金)
カタクリの群生地に着いた。ここはコナラの林でもある。コナラは葉を落としているので、太陽の光が根元まで届いて、明るくなっている。カタクリはこのような環境に適しているらしい。以前見たところは、コナラではなく、クリの林の中だった。コナラ、クリとも落葉樹で、冬場は根元までよく太陽の日が当たるようになる。
コナラの林
コナラ林一面がカタクリになっている。ここをよく見ている人の話によると、「今年は例年より開花が早く進み、今日は色が褪せてきている」とのことだった。見ると、心持ち色が薄くなっているように見える。
カタクリの群生
カタクリの群生
カタクリの群生
カタクリの花を楽しみながら、脇の雑木林に目を向けると、小さな赤い点に目が行った。「これは何だろう」と見ていると、見覚えのある花序が下がっていた。「この樹はイヌシデではないだろうか」と思った。見覚えのある花序はイヌシデの雄花である。褐色に見えるのは葯だろうか、先日も詳細が分からなかったが、今回も同様である。そうすると、赤く見えたのは雌花になる。先日はピンク色だった。今日は赤色に近い。
イヌシデ
イヌシデの雌花
淡い黄色で透明のような花が見えた。先日もこの花を見て、何という花か、名前を探していた。一見ロウバイのような花である。図鑑で調べると、クロモジの名前が出てきた。どこかで聞いた名前である。過去の資料を見直すと、何と、平成25年3月にこの花を見ていた。すっかり記憶から忘れられていたことが分かった。写真を比べると、そっくりである。花は下向きについており、新葉はすべてが上を向き、羽ばたく羽根のように見える。1つの問題が解決した。
クロモジの花
クロモジ
遠方に雪を被った山が見える。素晴らしい絶景である。左に見えるのは八海山で、右は巻機山かと思われる。
八海山
撮影:4月15日
記 平成28年4月18日(月)