カエデの樹に新葉が出る
3月16日(水)
この2つの冬芽を比較してみた。個体差があると思うが、ここで見た限りでは、ウラジロガシの冬芽の方が早く成長し、大きくなっている。色も多少の違いが見られる。ウラジロガシは明るい褐色で、シラカシは暗褐色に見える。芽鱗はともに毛があり、枚数は大きいウラジロガシの方が多いようだ。
ウラジロガシの冬芽
シラカシの冬芽
昨年、偶然アケビの花を見ることが出来た。アケビの花には雄花、雌花があり、見たのは雄花だった。今年に入って、1月にアケビの冬芽を見たき、先端が細まった瘤のようにしか見えなかった。今回再び見ると、冬芽が3つあるように見え、中央が大きく、両端のは小さい。主芽と思われる大きなものは、薄い黄緑色に赤褐色の色がついている。芽鱗が開き始めたのだろうか、この赤褐色のもの(芽鱗?)は突き刺さっているように見える。小さいものは詳細が分かり難い。冬芽の下には葉痕が見え、6個ほどの維管束痕が見える。
アケビの冬芽
この赤い冬芽は何の樹のものだろうか。対になっていること、赤味を帯びていること、この2点から思いついたのはカエデである。「もうこんなに大きく成って来たのか」と驚き、写真を撮った。写真を撮ったがカエデの冬芽とは確信がなかった。そこで、近くを見まわして、手掛かりを探した。すると、赤味をおびた新葉が目に入った。この姿を見て「間違いなくカエデだ」と確信できた。
カエデの冬芽?
新葉が出始めたカエデ
この樹は何だっか。思い出すが、思い出せない。葉を見ると、先程のシロダモに似ている。しかし、冬芽が長く伸びている所を見ると違うようだ。ヤブニッケイも考えた。しかし、ヤブニッケイにしては葉が広すぎる。若しかしたら、「クスノキではないだろうか」と思い付いた。よく見かけるクスノキの葉は、3脈が目立ち、薄い。以前見た小さな幹のクスノキの葉は意外と葉が厚く、大きかったことを思い出した。似ている。恐らく、この樹はクスノキになりそうだ。
クスノキの冬芽
撮影:3月10日
記 平成28年3月13日(日)