カンザクラが満開状態
2月29日(月)
坂を上がったところに展望広場がある。ここには、ユリノキ、イチョウ、モミジバスズカケノキなどに混じりトウカエデがある。トウカエデの冬芽だけを見て帰ることにした。頂芽は卵形で、小さな副芽を複数伴っているように見え、主芽の中には稜が目立つものがある。上の芽鱗は褐色で、縁に白色の毛があり、下へ行くと小さく、紫色がかってくる。側芽は頂芽より小さく、枝に沿って伸び、外側の芽鱗は頂芽と同じように紫色がかっている。葉痕は半円からU字型で、中に維管束痕が3個ほど見える。
トウカエデの資料を見ると、「冬芽は卵形で、先が尖り、芽鱗の縁に毛がある」と説明されている。ほぼ一致しているようだ。
トウカエデの冬芽
トウカエデの頂芽:稜が見られる
参照
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カエデに囲まれた階段を下りると、池の畔は薄暗かった。時刻は午後4時を過ぎているので、この暗さになるのも仕方ないと思った。もう出口は直ぐそこである。カメラを仕舞おうとすると、薄暗さの中にサクラの花が見えた。前回は花の数が少なかったが、まさかあの時のサクラがこのような状況になるとは予想していなかった。このサクラにはカンザクラと記名されている。
カンザクラ
カンザクラの花:満開に近い
このカンザクラの隣のフユザクラも咲いていたが、花数は数えられるくらい少なかった。あとひと月もすると色々なサクラが咲いてくる。その先陣を切ってカンザクラが咲き出したように見える。
フユザクラ
撮影:2月11日
記 平成28年2月15日(月)