公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

東神奈川公園の冬景色(モミジバスズカケノキ、サンゴジュ他)

121日(木)
 
 115日(金)、温かい陽気だったので、午後神奈川公園のへ出かけた。国道16号線を歩いて進んだ。国道には、モミジバスズカケノキ、クロガネモチの樹が街路樹として植えられている。赤い果実をつけたクラガネモチには目が惹かれた。
 東神奈川公園へ着くと、公園内には隅の方に工事関係者がいるだけで、他の人はいなかった。この公園には、道沿いに大きなモミジバスズカケノキが並んでいる。以前この樹は坊主の様に剪定されたときがあった。だが、次の年の春から夏にかけて、枝を伸ばし、沢山の葉をつけ元通りに復活した。その活力には驚いた。
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モミジバスズカケノキ
 
 モミジバスズカケノキの樹を見ると、枝には小さいボールのようなものがたくさん下がっている。これは昨年できた果実の残りである。その果実の光景をよく見ていると、枝の先に冬芽の姿が見えてくる。遠くからは濃紫色に見える。冬芽は毛が無いのか、光を受けて輝いて見える。
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モミジバスズカケノキ果実の残り

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モミジバスズカケノキ:冬芽

 公園の南東の一角に1本のトベラの樹がある。匙状で肉厚の葉をしている。葉は、シャリンバイ、モッコクの葉を思わせる。しかし、2つとはどことなく違っている。冬芽は球状で、枝先に纏まった葉の間から顔を出している。モッコクの冬芽は赤みを帯びているが、トベラは緑色をしているので違いが分かる。
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トベラ:冬芽
 
 東側の入り口にウバメガシの樹が1本あった。何度かこの公園へ来ていたが、この樹を素通りしていて、気が付かなかった。葉は、小さな楕円状の形で、裏が褐色を帯び、縁が裏側へ反りかえっている。その特徴からウバメガシと分かる。
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ウバメガシ
 
 冬芽を見ている時なので、ウバメガシの冬芽を見た。瓦状に重なった褐色の芽鱗が綺麗に見える。芽鱗の縁に毛があるのか、白色の線が目立つ。冬芽は小さいが、芽鱗の枚数は多いようだ。
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ウバメガシの冬芽
 
 東側にサンゴジュの樹がある。葉はタブノキに似ているが、タブノキのような綺麗さがない。この葉を見ると、いつも濁った色彩に見えてしまう。冬芽を見ると、ほころび始めているようだ。「もうこんなに大きくなるのかぁ」と思いながらよく見た。芽鱗は褐色の短毛で密に覆われている。真ん中の芽鱗が口を開き、一際明るい冬芽の本体が舌のように突き出ている様子が見える。
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サンゴジュの冬芽
 
 ドウダンツツジの赤い芽が揃って出ている。1つ1つは小さいが、あそこに、ここにと沢山あるので、鮮明な赤さに目が引き寄せられる。よく見ると、芽鱗の外側にある小さな葉のようなものが開き、弾丸型の赤い冬芽が光を受け輝いている。芽鱗は緩やかな曲線を描き、頂上が少し尖っている。
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撮影:114
 

  記  平成28118日(月)