公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

確かこれはカンヒザクラだった

12日(土)
 
  1227日、今日は日照りが弱く、風がある。やや寒さを感じるが、三ツ池へ出かけてみた。この時期は花がないので、もっぱら冬芽を探すのが目的になる。
 いつもの通り南門から入り、ジュウガツザクラを見た。やはり花が咲いていない。12月も終わり頃だから、花が見られなくても不思議でないが、今年はこの樹に花が咲いたのを見ていない。やや心配になる。冬芽はどうなっているか見ると、極小さい。生きていそうに見えるが、はっきりしない。
 向かい側に大きなメタセコイアイチョウの樹がある。イチョウの樹を見ると、下の方の枝が下がっていた。これは冬芽を見ることが出来ると思い、早速写真を撮った。枝に出来たコブのようで、何の変哲もないように見える。
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イチョウの冬芽
 
 今日は冒険の森、丘の上の広場通り、パークセンターへ向かうことにした。この坂の途中にはナツツバキ、ヒメシャラなどの樹がある。それを目指して進むと、藪の縁にモミジイチゴが見つかった。この花はカジイチゴによく似ている。今日もこれを見た時、「アレッ」と一瞬迷った。枝に棘があるかないかで決まる。枝を見ると、沢山棘がある。モミジイチゴに間違いない。緑の枝に赤みがかった冬芽がついている。配色が綺麗に見える。
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 左側の斜面はケヤキの林になっている。ここのケヤキの樹からは時々下がっている枝が見つかり、花などを見つけることが出来る。今日も手に届く枝があった。「冬芽が見える」と思い、枝をつかんでみた。長さ3㎜、幅1.5㎜ぐらいの小さな冬芽である。瓦状に組み合わさった鱗片で堅く保護されている。
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ケヤキの冬芽
 
 ナツツバキ、ヒメシャラの樹へ来た。ここの冬芽を見るのも久しぶりである。冬芽は高いところにあり、白っぽく見える。昨年、この2つの違いをここで調べたことを思い出す。2つはよく似ているが、ナツツバキの方が、幾分大きく、鱗片の数も多い。再び2つを比べてみた。
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ナツツバキの冬芽

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ヒメシャラの冬芽
 
 坂を上がりきるところにカンヒザクラがあったはずである。「もしかしたらこの樹かも知れない」と思い、早速冬芽を見た。「随分小さい」と不審に思えた。自宅近くの公園の冬芽とは大分違う。しかし、形はサクラの冬芽の形をしている。過去の写真を調べて見ると、この樹がカンヒザクラになりそうだ。その後、パークセンター近くの日陰にあるカンヒザクラを確認すると、やはり冬芽は小さかった。この辺は日当たりが悪いので成長が遅れているのかもしれない。
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撮影:1227
 


  記  平成281月元旦(金)