公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

外側の皮が剥がれたシモクレンの冬芽

1227日(日)
 
 この公園のハナモモの樹を見ると、冬芽が枝にたくさんついている。ここは、日当たりがよく、肥料も効いているのだろうか。冬芽の付いた枝は赤褐色で、冬芽は互生についている。この赤褐色枝は新枝なのだろうか。ハナモモの冬芽には毛が多い。鱗片は瓦状についているようだが、毛が多いのではっきり確認が出来ない。枝の先端には、何故か数個の冬芽が塊をしてついている。
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ハナモモの冬芽
 
 ソメイヨシノよりは一回り小さい花をつけるサクラがある。お彼岸頃咲くのでヒガンザクラと考えているが、本当の名前はよく分からない。冬芽は他のサクラと比べると、一回り小さく、鱗片にはほとんど毛が見られない。咲く花は白っぽく、萼筒には毛が無い。
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ヒガンザクラ?

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ヒガンザクラ?の7冬芽

 ヒガンザクラの隣にカリンの樹がある。幹は緑色をしていて、所々に斑点が見られる。この樹は、剪定のせいか、枝を横に伸ばさない。花は赤みを帯びたピンク色で、わりと大きな花を咲かせる。この果実の大きいことには驚かされる。冬芽は一皮むけ、中のものが顔を出し始めている。黄色く見えるのは萼になるのだろうか。
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カリンの冬芽
 
 久しぶりにマテバシイの樹を見た。ドングリと言われる果実はもうついていない。それだけでなく、果実がついていた枝もなくなっている。枝ごと落下したのだろうか。枝先に、今年の果実が見えるが、まだ小さい。写真が撮れそうな低いところの冬芽を探すと、根元から出た小枝についていた。本来ならば高いところのものを見たいが、上手く写真に撮れない。冬芽は、枝に先の葉の間に丸い粒状の形でかたまっている。
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 細く幹の高いシダレザクラ(詳しい名前は不明)がある。春に薄いピンクの花を咲かせる。低い枝が垂れていたので、その冬芽を見た。この冬芽もサクラの中では小さい方に入る。また、この冬芽は小さいだけでなく、細い。いろいろ見たシダレザクラの冬芽は、小さく、細長い点が共通しているように思える。
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 公民館の横にシモクレンの樹がある。ここのシモクレンは近くのシモクレンより遅く花が咲く。まだ背丈が低いので、観察しやすい。シモクレンの冬芽は、大きく、典型的な冬芽である。これを見ると、冬芽を見た気持ちになれる。外側の皮が剥がれ、本来の毛で覆われた冬芽の姿が現れてきた。
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撮影:1224
 

  記  平成271224日(木)