公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

養老渓谷 紅葉紀行 3

1214日(月)
 
 思い出深い、懐かしい景色が現れてきた。道はアスファルトに変わり、どことなく家の数も増えたような気がする。斜面を上るたびに懐かしい思いが蘇ってくる。里見駅気動車が止まった。「数分停車する」とアナウンスがあった。そこで、ホームに出てみた。久しぶりである。駅舎の横に新しい建物がある。前にもあっただろうか。記憶に残っていない。駅舎、ホームは40年前とほとんど変わっていない。駅舎の横にナノハナが咲いた小さなナプランターがあった。反対側のホームの向こう側が広場になっている。以前は何もなく草が生い茂っていたところだが、今はきれいに整備され、植木が植えられている。遠目には植木の種類が分からない。紅葉をしているところを見ると、カエデかドウダンツツジに見える。間もなくして気動車は動き出した。
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 視野が遮られ、気動車は林間を走るようになった。人里を離れ、田舎に入ったと思わせる風景に変わった。暗くなったり、明るくなったりと気動車はカトコトと音を立て林間を通り抜けた。間もなく、視野が開けると踏切があった。目の前に飯給駅が見えてきた。
 飯給駅小湊鉄道の駅の中でももっともローカルな無人駅である。駅舎は40年前とほとんど変わっていない。水色のトタンで囲まれていて、知らないに人はここが駅とは思えない。駅の周りには何もなく、山間の狭い水田に囲まれた寂びそうな駅だったが、地域の人の手で、人の目を惹くように変わり始めている。駅の前には吃驚するほど広いトイレがつくられた。ホームから中が見えない。黒い塀に囲まれ、トイレの白色の屋根の部分が見える。中には花壇があるという。春には菜の花、サクラが咲き、訪れる人が絶えないという。冬を迎える今は、イルミネーションの光が輝くという。まだその光景を見ていないが、過疎化を食い止めようと、いろいろな工夫をして、地域のために尽力を注いでいる人たちがいる。
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養老渓谷 紅葉紀行 4 へつづく
 
撮影:11.1.19 15.12.4

  
 記  平成27124日(金)