公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

養老渓谷 紅葉紀行 1

1212日(土)
 快速電車に乗り本を読んでいると、「強風のため、内房線が遅れている」というアナウンスがあった。本を閉じ、慌てて予定時刻を確認した。この先がどうなるのか気になった。そのうち再度アナウンスがあった。「強風のため、内房線6分ほど遅れている」と聞き、一層慌てることになった。小湊線の発車まで9分あったのが、このままだと3分しかないことになる。電車は蘇我駅に止まったが、直ぐに発車してくれない。「もうだめか」そう思った。早く出てくれないかと苛立ってきた。「信号が変わったら発車します」とアナウンスされたときは、ほとんど絶望的になってきた。しばらくすると、発車のアナウンスがあり、ドアが閉まって、電車は動き出した。蘇我から五井まで何分かかるのだろうか。着くまでの時間が長い。1つ駅を通過した。このままのスピードで進めば、ぎりぎり間に合うかもしれない。もう1秒でも早く走ってくれることを祈るだけであった。「もう間もなく五井駅は到着します」とアナウンスされたとき、かすかな望みが湧いてきた。快速電車は五井駅へ到着した。
 五井駅では清算をしなければならない。清算場所を探すと、すぐ左にあった。誰も並んでいない。急いで切符と千円札を入れた。清算機がカタカタ音を立てている。この数秒が長い。お釣りが出て、清算が終わった。急いで小湊線の改札口へ向かった。
 通路を沢山の人が埋め尽くしている。発車まで数秒しかない。順番を待っている時間がない。「諦めるしかない」とその場所に佇むと、駅員の人が「発車に間に合いませんので、中で購入してください」と言ったように聞こえた。かたまっていた人の群れが階段へ動き出した。もうなりふり構わず、皆の後を追って行った。階段を急いで駆け下り、最初の入り口から乗った。気動車は未だ走らない。次から次へと最後部の入り口から人が入ってくる。小湊鉄道の方でJRの遅れているのを配慮してくれているようだった。普段運動をしていないから刺激が強かったのだろうか、気動車に乗っても、心臓がどきどきしていた。車掌さんが切符を売りながら車内を動き出した。まだ気動車は動かない。今までの慌てぶりが何だったのだろう。一人でも乗り遅れないようにと見計らってくれることに感謝したい。心臓も落ち着いてきた。
イメージ 1
小湊鉄道ホーム

イメージ 2
小湊鉄道ホーム

養老渓谷 紅葉紀行 2 へつづきます

 撮影:11.1.29 14.1.12


  記  平成27124日(金)