これがイヌコウジュになるのだろうか
10月3日(土)
モミジバスズカケノキ、イチョウのある展望広場を通った。最近は下の道を通るときが多く、ここを見るのは久しぶりである。ここの広場には、モミジバスズカケノキ、イチョウのほかユリノキ、ヒマラヤスギの高木などがある。
展望広場から遊歩道へ出て坂を下り始めると、左側の崖にススキが見えてきた。この景色は秋の景色である。最初目がススキに引き寄せられていたが、次第にほかへ移っていった。黄色く色づいたセイタカアワダチソウが見えた。各地で色付き始めているので、ごく当たり前だが、秋の深まりが感じられる。
ススキ
色づいたセイタカアワダチソウ
イヌコウジュと思っていたものが、花のつき方、萼にある開出毛を見直すことで、イヌトウバナということが分かった。崖の下の方を見ると、先程見たイヌトウバナに似たものが見えた。しかし、こちらは少し大柄で、茎が赤褐色になっているで、違うような気がする。イヌコウジュかヒメジソになるのだろうか。2つが分からなくなってきたので、再度調べることにした。
観察項目
1.茎に毛が多く、萼の先が尖っている。
2.葉の表面に毛と腺点がある。
3.こちらの葉が細いようだ。
試料
イヌコウジュ?
資料
イヌコウジュ
萼の裂片はとがり、花軸に毛が多い。
ヒメジソ
花軸は無毛、萼の上唇の先は尖らない。
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資料を参考にしてみると、試料はイヌコウジュになるようだ。
ここに、トダシバと決めかねているものが現れた。昨年は、トダシバと見なしたが、疑問が残ったままである。葉の表面の寝た毛、葉鞘の上向きの毛、小穂の紫褐色などから判断すると、やはりトダシバとなるようだ。