お祭り 第2日目-2
8月14日(金)
午後1時近く、神社の境内が騒然としてきた。男、女を混じえたパッピ姿の人が集まってきた。1時から神輿が出ることになっている。
神輿の担い手が整然と列をつくり、神輿渡しの儀式が行われた。儀式が厳かな内に終わると、担い手は一斉に神輿に近寄り、それぞれ肩を入れた。先導の合図で、威勢のいい声が響き渡った。「わっしょい、わっしょい」しばらく境内内をもんでまわった。
神輿渡しの儀式
境内をもんで回る神輿
神輿は階段を降り、山車、鳳輦の進んだ道を進んでいった。神社を出てからも掛け声の響きは伝わってきた。声が小さくなったかと思うと大きくなってきた。神輿が神社から遠ざかったり、近づいたりしている様子がわかる。
町内をまわる神輿
しばらく時間が経つと、掛け声がどんどん大きく響いてきた。休憩を終えた神輿が神社へ向かっていることが分かる。神輿は神社の横を通り、もう1つの町内へ繰り出していった。道が狭いが、神輿は慎重に進んでいった。「わっしょい、わっしょい」と大きな声を響かせ、駅前の広い道に出た。ここはビルの影で日陰になっている。風も通る。ここで担ぎ手は一服した。涼しい風が時折通り貫けていく。気持ちよさに担ぎ手の中には横になる人も出てきた。
駅前の広い道でもむ神輿
ここでしばらく休憩した後、神輿は踏切を渡り、次の町内へ向かって進んで行った。
境内では、神輿の接待の準備と夜店の準備が並行して続けられていた。接待のテーブルの配置は出来たが、肝心な飲み物の準備がまだだった。氷を運び込み、小さく砕いたが、道具が少なく捗らなかった。また、飲みもの自体が店から届いていない状態であった。
5時、神輿一行は帰ってきた。神社の周りをひと回りして、境内へ入った。境内には神輿の様子を見ようと見学に来ている人もいる。この間にも接待の準備は続いている。神輿が下ろされ、大きな行事が終えた。
境内での最後のもみ合い
その後、担い手さんたちは用意された接待の席に着き、互いに労をねぎらった。6時近くに、神輿の接待は終わった。町会の役員さんたちは、後片付けをし、夜店の準備に入った。
夜店は、かき氷、焼き鳥、やきそば、フランクフルト等が出された。子供の喜ぶ、ゲームや昔ながらのヨーヨー釣りも出され、多くの親御さんが集まり、賑わってくれた。我が町内は規模が小さいので、町内だけでは賑やかなお祭りは出来ない。幸いなことに近くの町内の方が応援に訪れてくれるので、例年賑やかさが保たれている。
夜店風景
7時近く、盆踊りの音楽が流れ始めた。音楽が流れると、会場の雰囲気が一段と盛り上がってくる。境内にいる人の動きがリズムに乗っている。太鼓の音が入った。「デン、デン、デン」演奏者は曲に合った叩き方をしてくれる。太鼓の音に続いて、「皆さん輪に入って、盆踊りに参加しましょう」とアナウンスがされた。周りから1人、2人と輪に加わる人が出てきて、輪が動き出した。お宮の手伝いに来た学生さん、神輿の担い手さんも加わり、一段と賑やかさが増してきた。
撮影:8月9日
記 平成27年8月9日(日)