倉庫の戸車直し
6月12日(土)
町会の物置の戸の動きが悪い。戸を外して溝をきれいにしたり、戸の歪みを直したりしてみたが、一向に動きがよくならない。この状況は10年以上前から続いていた。修理をするのには時間がかかるので、そのままに放って置かれていた。
つい先日、戸を外して戸車を見ると、回してもびくともしない状況であった。これでは動かないはずだと分かった。その時は戸車の歪みを直し、油を差し、応急処理をしておいたが、いずれ何時かきちんと修理をしなければならないと思っていた。
戸車を修理する倉庫
今日(6月8日)、公園の倉庫の戸の動きが悪いのを見ていて、町会の倉庫のことを思い出した。思ったら、直してみようと思い立った。戸車がだめなので、大工センターへ買いに出かけることから始まった。戸車にもいろいろある。間違えないように現物を持っていき、それと合うものを購入した。戸車を固定するのにねじが必要である。合いそうなねじを探し、これも同時に購入した。
部品がそろったところで、作業に取り掛かった。まず、古い戸車を外す。錆びついたねじ山はドライバーが機能しない。錆びやごみを取り除き、ドライバーを強く押し、回すと動き出した。戸が2枚なので、外すねじが4か所あった。
外した戸車
新しい戸車を取り付けた
戸の下側は大分痛み歪んでいる。新しい戸車を入れても、2つの戸車は一直線になっていないと戸はスムーズ動かない。へこんだところ、膨らんだところをを直し、戸車を入れた。小さなビスで固定するのだが、ビスが落ちてしまう。よく見るとビスは六角のビスだった。ドライバーではうまくいかない。六角レンチが必要になった。六角レンチを用意し、固定が出来た。溝をきれいにし、油を注ぎ、戸をはめてみた。動かすと、滑らかに動く、今までの動きが嘘のようである。
掃除した溝
公園の倉庫は簡単にはいかない。構造を見ると、吊戸になっていた、戸車が上についている。まず構造を調べることから始まった。戸車を見ると、動きが悪いわけが分かった。戸車は割れており、用をなさい状態になっていた。「部品があるだろうか」と考えたが、かなり古い倉庫なので、在庫があるとは考えにくい。別の方法を考えた。戸車の車の部分だけ交換が出来ればと思った。ホームセンターで車の部分だけを探したが、販売していないとのことだった。仕方なく一般戸車を利用することに考えを変えた。
外した吊戸
戸から外した戸車の車の部分だけを取り換える作業に入ると、難問が次々と出てきた。いまついている車が簡単に取れそうもない。よく考え、芯をドリルで打ち抜くことにした。次に、購入した戸車からも車だけ外す。これも同じい方法で外した。何とか先が見えてきた気がしてきた。
元の戸車:これはまだいい方
自作した戸車
次は車の固定である。ビスで留めた。ところが、ビスの頭が大きいことが分かった。ビスの頭がなるべく小さい鍋型のビスに交換すると、車がうまく回転するようになった。「これを取り付ければ何とかなる」と思った。
早速、戸に固定してみた。車が回転しそうである。ビスを強く固定して確めると、戸は動いた。しかしまだかたい。よく見ると、戸車のレールに接する部分がゴムになっている。金属とばかり思っていたが、誤算だった。ゴムの抵抗で、滑らかな動きが出てこない。いま、片方の戸車だけで動きを見ているが、2つの戸車を付ければ、もっとスムーズに動くかもしれない。もう1つのも完成したので、取り付けてみた。戸は安定したが、動きは少々かたい。よく見ると車が回転していなように見える。やはりゴムがいけないのかもしれなり。それでも以前よりは格段と動きがいい。
最後に油を注いで動かすと、以前より動きはいい。何とかしばらくは持ちそうに感じた。
撮影:6月11日
記 平成27年6月12日(金)