公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

花苗植えの会

63日(水)


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植える花苗
 
心配された天気は嘘のように晴れ上がった。外に出ると太陽の日差しが強い。どう見ても真夏の陽気である。条件的には厳しいが、10時近くになると、有志の人が公園へ集まって来た。
今日(5月30日)は花苗植えのある日である。昨年植えたチューリップなどは花期を終え、枯れ草になってしまい、花壇はみすぼらしくなっている。枯れた草花を抜き、チューリップの球根を堀出し、土づくりを行う。それから花苗を植える手順になる。
手前の花壇は公園の樹木と遮られているので、土は掘り易く、土づくりも順調に進んだ。ところが中央花壇になると、樹木の根だらけと思えるくらい蔓延っている。クワを打ち込むと、跳ね返ってくる。根の弾力で押し返されるのである。クワが機能しないことが分かる。ここはのこぎりを使って、根を切り落とすしかない。根をつかむと5cmぐらいの太さがある。鋸の歯を立てるのにも相当な力が必要になる。こんな作業が連続する。
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土づくり

土づくりをする一方、草取りや散らかった枝を集める人もいる。夏を迎え草も大株になり、背丈も高くなっている。種類によっては、簡単に抜けない。特にササには歯が立たない。ササはいろいろな草花の間へも進出しているので、ササだけでなく、草花も剪定してしまうことにもなる。どうしてもよく見ながらの手作業になる。
「昔の人が行った開墾とはこんな作業の連続だったのだろうか」という話も聞こえてきた。
 土づくり、草や枯枝の除去、環境整備が出来たので、一休みすることになった。皆さんの額には汗が滲んでいる。日陰に入ると、涼しさが感じられ、ほっとした気分になる。冷たい麦茶がのどを潤すと、次第に疲れが抜けていく。
「盆踊りはここで出来ないかなぁ」
「広いし、下が平らなので、危なくない」
「今年は担い手も少ないので、提灯の設置は出来ないかもしれない」
「提灯の設置無しで、お祭りは出来ないだろうか」
「町内には、みんなが集う場所がない」
「この公園が唯一の場所あるが、離れていることもあり、利用しにくい」
「高齢者の集えるサロン的な場所が出来始めているが」
「土地や建物のあるところでは可能だろうが」
「市が計画する助成制度はある一定の規模以上でないと対象になれない。」
「我が町内のような小規模な町会はいろいろな面で置き去りにされている」
そんな話が聞かれる。
市などの外部機関を利用するには、皆さんの協力がなければ出来ない。皆さんの協力の実績を積み重ねることが大切である。
休憩後、花苗植を行った。土づくりが出来ているので、花苗のポットを適当に配置し、バランスを見た。小さい株がいずれ大きくなることを想定して、間隔に余裕を持たせた。手前の花壇、中央花壇と配置を終えると、いくらかポットが余った。残りは別の場所へ植えることにし、道路側のハナニラが咲いたところを選んだ。土を掘り起こすと、石が続々出てきた。いままで土が掘り起こされたことがないように思える。エンジュ、サクラの根も蔓延っている。狭い範囲だが、手間取った。
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植えた終わった花苗

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植えた終わった花苗

作業を終えたのは午後1時近くになっていた。約3時間皆さんで頑張った。暑い日差しの中で、ともに汗を流し、草、土、枯枝、花苗と取り組んだ。疲労の姿は隠せないが、植えられた花苗の姿を見ると、ひと頑張りが、次のばねへと変わってきた気がしてきた。
忙しい中有難うございました。おかけで公園の花壇も綺麗になりました。後は皆さんに気持ちよく使っていただければと思う。


撮影:5月30日


記  平成27年5月30日(土)