公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

カタクリの群生の郷(キクザキイチゲ、ワサビ、エンレイソウ)(角館)5

430日(木)
 
 広大なカタクリの群生地を歩いていると、斜面の窪地に白色の花が目に入ってきた。キクザキイチゲという。資料を当ると、この名前はキクの花に似ているといことからつけられたという。またこの花によく似たものにアズマイチゲがあるという。参考のためにどこが違うか調べてみると、葉に深い切れ込みがあり、花の下の花茎に毛があれば、キクザキイチゲになるという。葉を見ると、深い切れ込みがある。アップ写真を撮っていなかったので、毛の有無は分からなかったが、キクザキイチゲになるようだ。白色のものばかりかと見ていると、青色のものが見えた。「これもキクザキイチゲかなぁ」と調べると、アズマイチゲはすべてが白色だが、キクザキイチゲには青いものもあると書かれていた。
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 坂を下りてくると、左の奥に黄色い花が見えた。中へ這入っていけないので、様子がつかめない。望遠を使って写真を撮って見た。葉はスイレンの葉に似ているが、花は全く違っている。花はコウホネに似ている。しかし、コウホネの葉は細長い。するとこの花の名前は何になるのだろうか。いろいろ調べてみた。
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によると、葉が丸いコウホネとしてオゼコウホネが記載されていた。

 どうもこれが該当しそうに思えたので、残りを読んでみると、ネムコウホネが出てくる。
 さらにネムコウホネについて調べると、

によると、根室河骨(ネムコウホネ)はスイレン科コオホネ属の多年草である。
北方領土を含む北海道から本州の東北地方にかけて分布する。

と記載されている。

 この結果から考えると、この黄色い花はネムコウホネと考えられる。しかし、開花時を見ると、7月から8月となっている。少し開花期がずれすぎている。さらに考察の必要性がありそうだ。
 
 カタクリの群生地の下に雑木林があった。そこへ行くと、この奥に、「ワサビの花がある」と雑木林から出てきた人が話していた。「本当だろうか、ワサビの花とはどんな花なのか」と続いて入ってみた。一寸入ったところにワサビは咲いていた。葉は膨らみのある三角形で、葉の縁の出っ張りに鋭い棘がある。「これがワサビの葉なのか」と思った。花を見ると、花弁は広くない。先の方が4つに割れている筒状の花かと思ったが、4弁花だという。
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ワサビの花
 
 ワサビの花を見ていると、奥の方からもう一人の人が出てきて、「エンレイソウを見た」と仲間に話している声が聞こえた。一寸見てみようと奥へ入ると、エンレイソウは直ぐに見つかった。3枚の大きな葉の中央に小さな花を1つ付けている。花弁は3枚で、緑紫色の珍しい色をしている。偶然おしべの数が分かる写真が撮れた。6本見える。
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撮影:422
 

  記 平成27429日(水)