公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

カタクリの群生の郷(角館)4

4月29日(水)
 
 角館から秋田内陸縦貫鉄道が出ている。隣接するJRの駅に比べると小さなつくりだが、情緒を感じる。「角館駅」と書いたのれんが下がっており、一見駅のようには見えない。ホームの入り口で待つと、ワンマンと書いた水色の気動車が入ってきた。ローカル鉄道そのものである。
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ワンマンと書いた1両の気動車
 
 沢山の人が乗るかと思ったら、意外と少なかった。お客を乗せると、気動車は走り出した。「ガタンゴットン、ガタンゴットン」と音を立てて進む、線路の継ぎ目で出す音だ。今では懐かしい音に聞こえる。平地の田園の中を進む。いかにも田舎風景といった光景が続く。2つ目の駅、八津駅へ着いた。ここには国内最大級といわれるカタクリの群生地がある。八津駅からはものの数分で、受付に着く。
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八津駅
 
 山を登りだすと、直ぐにカタクリが姿を現した。カタクリそのものは背丈が低いので、遠くから見たのでは、紫色のものが転々としているにすぎない。近づき1つ1つ見た時にその美しさが分かる。この山全体がカタクリの群生地になっているようだ。規模は確かに大きい。
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一面にカタクリが広がっている。
 
 カタクリを見ていると、ポツン、ポツンと太い樹が見える。「何の樹かなあ」と思っていると、カタクリの中に栗のいがが見える。その数から見ても、この樹から落ちたに違いないことが分かる。パンフレットを見ると、ここは栗園内と書かれている。この樹は栗の樹に間違いない。
  カタクリは日陰によく見るが、ここは太陽の光が直接当たっている。もっとも栗の樹に葉がつけば、ここも日陰になる。いまは日が強いせいか、日向にあるカタクリの花は萎れているように見える。「このままの状態が続くのかなぁ」と思っていると、日陰が出てきた。日陰になると、心持ち色が鮮明になった気がした。
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日向のカタクリ

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日陰のカタクリ

 この辺りに来ると、カタクリの株が大きくなっている。花の数も入り口付近よりは多くなっている。花がきれいなところには人も集まっている。花が地面近くにあるので、撮影するにはカメラを地面すれすれに構えなければならない。スタンドを平たくし、カメラを固定して撮影している人もいる。同じようにカメラを下げて撮影してみた。株が大きいので、綺麗に映っている。
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大株のカタクリ


撮影:422
 

  記  平成27428日(月)