サクラ会の開催 - 公園の草木

3月30日（月）

満開のサクラ

今日の午後町内会主催のサクラの会がある。そのため天気が気になっていた。前日から天気予報を何度も見て、移り変わる様子を注目していた。昨日の時点では、午後から雨になっている。「準備を何時したらよいか」役員同士は何回か連絡を取りあった。その結果、当日の様子を見て、10時に判断しようということになった。

　朝になると、東の空が朝焼けになっている。この分なら大丈夫と思った。太陽が昇り、日が出てきた。天気予報を見ると、雨は午後6時からに変わっていた。それまでは降水量が1㎜と発表されている。サクラの会を行うことに決定した。

　お昼近くになると、西の空に異常が見られてきた。灰白色の雲が一面を覆っている。12時20分ごろ公園へ向かうと、風に強さが出てきた。天気予報が当たってくるのではないかと心配になった。地面にシートを敷くと、強風で巻き上がった。シートを固定するためにテーブルをのせた。ひとまずシートを広げることができたので、杭で留めることにした。杭を打ち付けていると、地面が固くて杭が半分の深さしか打ち込めなかった。でも、何とかシートは固定出来た。

　会場の準備を進めていると、女性部の人が飲み物や食べ物を運んできて、配膳を始めた。また強風が吹き抜けた。紙皿やコップが飛んでしまう。何とか風の勢いが治まってくれないかとみなさん願った。しかし自然の力は恐ろしい。

　1時近くになると、町内のみなさんが集まって来た。一人一人が席についてくれると、シートも安定した。手間取った配膳も進みだし、準備も終わりに来た。

　皆さん揃ったところでようやくサクラに目が行くようになった。3月22日にオオシマザクラが咲いたが、ソメイヨシノは未だ開花した蕾は皆無だった。それが2日後の24日に花が開き始め、暖かさが続くと、25日には一挙に咲き出した。それからは1日、1日と花数が増えてきた。この暖かさが続くと29日には満開になりそうな勢いだった。今日は天気が良くないが、この天気と裏腹で、ソメイヨシノは満開を迎えた。サクラ会を祝福してくれているように思えた。今日のサクラは強風にも散らず耐えている。

　乾杯の音頭で、ささやかなサクラの会が始まった。トン汁がおいしい。強風に煽られながらの会食もまた別の趣がある。会が始まると時折風が止み、薄日が差す場面も出てきた。近くでいろいろな話題がはずんでいる。普段あいさつ程度で済ましてしまっているが、この時はいろいろなことが話せる。集まってきた人の中には普段この公園を訪れられない人もいる。公園には2本しかないサクラだが、1本がソメイヨシので、もう1本がオオシマザクラであることを確認しあった。