公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

冬芽を見る

29日(月)
 
 日が差し始めたと思ったらすぐに曇り空になってしまった。曇り始めるとたちまち冬の寒さに戻ってしまう。樹木に葉がなく、花の少ない冬の公園は殺風景である。寒い公園へ向かう道で、1羽のハクセキレイに会った。立ち止まると近づいてくる。この野鳥は人をあまり怖がらないようだ。
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冬の公園
 
 公園にはシダレモモの樹が1本ある。シダレモモはその名の通り枝が垂れてきている。未だ背丈はそれほど高くはないが、白色の花をつけた時期は見事である。昨年は、枝がかなり伸びてきたので剪定しようと思ったが、1度地面近くまで伸びた枝に花が咲く姿を見ようと剪定をしなかった。そのため、何も知らない人にはこの姿が見苦しく映るだろう。冬芽を見ると、温かそうな毛でしっかり包まれている。外套をまとっているように見える。
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シダレモモの冬芽
 
 昨年ヒメリンゴはたくさんの果実をつけた。赤くたわわに実をつけた姿は、写真で見るとリンゴ園のように見える。花は純白で、自然と目が引き寄せられる。シダレモモと同時に咲いた光景は見事というばかりである。冬芽は数枚の鱗片に包まれているだけで、シダレモモほど多くの毛に包まれていない。
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 先日ボタンの冬芽を見たとき、色づき膨らんでいた。あの勢いだとさらに一回り大きくなっていると思った。しかし、冬芽の大き、形もほとんど変化がないように見えた。期待は外れた。過去の資料を見ると、開花は4月に入ってからになっている。期待が早過ぎたようだ。
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ボタンの冬芽
 
 公園の西入り口付近にトウカエデの樹が1本ある。まだそれほど大きくなっていない。このトウカエデにも冬芽ができている。冬芽は枝に対生しており、先端は三角形になっている。よく見かけるトウカエデは背丈があり、冬芽を見る機会がなかった。身近にこんなチャンスがあることに今まで気が付かなかった。
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トウカエデの冬芽
 
 ハナズオウの冬芽は先日も見ている。一回り大きくなってきて、松ぼっくり型をした鱗片が幾分開き始めたように見える。マメ科の樹木だが、ネムノキと同様いまだにその風貌の特徴がつかめない。
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 イチョウの冬芽は高いところにある。注意して見ないとその存在に気がつかない。低い位置に枝を出しているものがあると観察に都合がいい。近くで見ると、丸みが目に分かるようになってきた。また、鱗片の結びつきが緩み始めてきたように見える。
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イチョウの冬芽

 
撮影:27
 


  記  平成2728日(日)