公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

京都 醍醐寺1

1225日(木)
 
  京阪六地蔵駅を出ると右上に大きなマンションが何棟も並んでいる。醍醐寺へ向かうのだが、何処に寺があるのか、そのような風景は見られない。普通の民家街を通り抜け進んでいく。道は広く、人通りが少ない。同じ方向へ向かっている人もいない。この道が醍醐寺へ続いているのだろうか。案内書で確認するとこのまま進めば醍醐寺へ着くようだ。まもなく真言宗大本山醍醐寺と書かれた総門へ着いた。
 総門をくぐると、景色が一変する。広い境内の印象を受ける。「醍醐」と云う名前から天皇に関係があるのかと察しられた。
 「醍醐、朱雀、村上の三代にわたる天皇の深い帰依によって、薬師堂、五大堂、釈迦堂・・・などが次々に建立された・・・」とパンフレットには書かれている。やはりそうかと思った。左にキクの紋を豪華にあしらった門が見えた。前方にサクラの並木が見える。葉は紅葉し、赤くなっている。幹にはカビやコケが生えているのか、青白くなっていて、サクラのきれいな横模様は見ることが出来ない。
 
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沿道の紅葉
 
 仁王門をくぐると、辺りの景色が一変して、山間部へ入ったような景色と変わる。真直ぐに伸びたスギの林が目に付く。枝木が切り落とされ、整然と並んでいる光景はスギの山林そのままである。スギの林が開けたところに数本のアカマツが姿を現した。幹が赤い。スギの赤褐色とはまた別の趣がある。アカマツは何となく人の気持ちを引き付ける。スギよりは庶民的なのだろうか。マツのつくる風景が人を引き付けるのかもしれない。近くに五重の塔がある。寺にはよく、三重の塔や五重の塔がある。三重や五重は何を意味しているのだろうか。疑問を持ちながら五重塔の周りの深い森を眺めた。
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スギの林
 
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 周りの樹木はアラカシになる。アラカシは関東の方でも見ることが出来るが、こちらへ来るとそこかしこに見ることが出来る。関東で見るシラカシに似ているが、葉の幅が一回り広く、縁の鋸歯が荒い。手に取れる葉を見て「ああ、これはアラカシか」と確認してみた。
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アラカシの樹林
 
  
  記 平成261225日(木)