公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

京都 南禅寺2

1223日(火)
 
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 左に広い境内が開けている。正面に「大本山南禅寺」と書かれた門がある。この門をくぐり中へ入ると、奥には高い三門を目にすることが出来る。また、右には赤々とした紅葉が塀から外へ伸びている。入口に天授庵と記されている。美しい紅葉が期待できそうなので、中へ入った。多くの人が見学に訪れている。
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塀から外へ伸びる 紅葉
 
 方丈前庭の紅葉は実に美しい。深紅、黄色のカエデ、松の緑が調和して目に入ってくる。敷石の白色もさらに紅葉の効果を高めている。何処をどんな風に見ても美しい光景である。戸の枠を通して見ると額縁に収まった紅葉と変わる。撮影スポットは順番待ちになる。
 方丈前庭と書院南庭との間には潜り戸がある。敷石を踏みながら潜るとそこには池がある。池の周りは紅葉したカエデがうす日に輝いている。奥には高く聳え立つ竹林が控えている。池の対岸へ行って本殿を見かえると、大きなスギの樹とカエデの紅葉の調和した姿が見える。池と紅葉、緑何処を見ても目が誘われる。紅葉の上に大きな建物の屋根が見える。かなり高い建物である。まるで、天授庵の紅葉を見下ろしているようだ。調べると、これから行く南禅寺の三門であることが分かった。
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方丈前庭の紅葉
 
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南禅寺の三門と紅葉
 
 天授庵を出て三門へ向かうころ日が出てきた。歩くと、厚着のため汗がにじみ始めた。広い境内である。年季の入った大きなスギの樹が何本も通りすぎていく。マツ、中でもアカマツの樹皮の色が美しい。三門からの中央通りは人の足が絶えない。やはり一番の見どころになっている。
 境内のどの道を通っても紅葉は手で触られるくらいの近くに伸びている。光と紅葉の織りなすキャンバスを捉えているのだろうか、太陽光線へ向けてカメラを構えている人もいる。奥には琵琶湖から京都市内に向けて引かれた水路がある。水は高い所を流れているので、人目につきにくい。見ると、かなりの勢いで流れている。
 三門から駐車場へ出たとき、赤く光る葉を見つけた。何の樹の葉か近づいた。タブノキに似ている。しかし、タブノキの葉とはどことなく違っている。虫が食べた跡、穴のあいた所を見ていると、サンゴジュの名前が浮かんだ。サンゴジュは常緑樹だが、ときには赤く紅葉する。赤くなったサンゴジュを思い出し、この樹はサンゴジュに間違いないと思った。
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赤く光る葉:サンゴジュ
 
 
  記  平成261223日(火)