京都 南禅寺1
12月22日(月)
南禅寺山門
新幹線が名古屋を通過するころは明るく日が照りつけていた。この分だと天気予報は外れ、いい旅行になるかもしれないと思われた。ところが北西の方を見ると、雲が立ち込めている。「あの雲の下は富山の方かなぁ」と安易に考えている間に新幹線はその雲の下に入った。どんより曇り、雨が降っている。先行きが暗くなってきた。天気予報通りになるのだろうか。それにしても新幹線は速い。遠くに見えた雲の下へ瞬く間にとどいてしまった。
京都駅へ着くとひんやりやりとした空気が顔を触れた。覚悟していたけれど昨日までの暖かさがうそのようだ。外へ出ると、雨は降っていない。まずは安心した。この分ならまあ良い旅が楽しめそうだ。
源義経一行が奥州へ旅立ち始め、日岡峠の清水(現在の蹴上)まで来て、義経がここまでお供してくれた人々と別れを惜しんでいたところ、平家の武者とその従者9名が義経一行を横切った。そのとき、従者が乗っていた馬が水溜りの水を蹴り上げて、義経の衣を汚してしまった。この事に激昂した義経は、従者9名を切り捨てます・・・。このときの蹴り上げがその名の由来と云う。
階段を上り、地上に出ると、広い通りになっており、車バスが激しく行き交いしている。三条通りは緩やかな下り坂になっている。そのまま歩き進むと右側にガードが現れた。1度来たような記憶がある。ガードをくぐると、車の騒音が途絶え、静かな寺通りに変わった。歩いている人も心持ゆっくり歩いているように見える。左右に諸寺が軒をなして続く。
記 平成26年12月22日(月)