公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

セイタカアワダチソウ が色づく

103日(金)
 
   茶店の近くにハゼノキがある。何気なく見上げると、上の方に小さな果実の塊がそこここにある。この粒のような小さな花の写真を撮るとき、中々焦点が合わず、苦労したことが思い出される。その時のことを思い出すと、この姿も頷ける。
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ハゼノキ 
 
 足を先へ進めると、何処からか独特の強いにおいが漂ってきた。銀杏の嫌な臭いとは違う。しかし、いい匂いでもない。「ああ、キンモクセイだ」と思い、近くを探した。あった。オレンジの蕾がついている。しかし、蕾はほとんど開いていないようだ。蕾は葉の陰に隠れていて、よく見ないと見過ごしてしまう。しかし、ここを通ると、この匂いには誰でも気づく。
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 里の広場へ向かっているとき、セイタカアワダチソウの上の方が黄色く色づいているのに気付いた。そろそろと思っていたが、深まりゆく秋を感じさせられた。ススキは既にあちこちで先ほこっている。銀の世界に続き、金の世界へ移行の足音が響き始めた。
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色づき始めたセイタカアワダチソウ 
 
 里の広場の奥にアカメガシワを見た。樹の下に入ると、うす暗くてよく見えない。雌花をつけた樹はこの奥に1本だけある。色々な角度から見たが、果実らしきものは見つからなかった。諦めて、帰り始めたとき、足元の草むらに薄青白い小さな花を見た。一見シソの花のように見えた。調べると、イヌコウジュであり、イヌコウジュはシソ科の仲間であることが分かった。道理で似ているわけだと納得した。この花の形は唇形花という。なるほどと思った。
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イヌコウジュ
 
 里の広場から見晴らし台広場へ上がると、そこにはリョウブの樹が数本ある。夏に小さな白い花を密に付けていたが、その後どうなったか見た。花の面影は残されている。よく見ると、果実が引き裂けようとしている。種子がむき出しになっているものも見える。
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リョウブ
 
 サルスベリのある高台に上ると、休憩所がある。花の時期はツツジが咲き、フジガ咲く。池を見る眺めは、のどかな雰囲気を味あわせてくれる。ここの脇の草むらに名前を覚えたてのトダシバがあり、そのなかにメリケンカルカヤが混ざっていた。
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メリケンカルカヤ
 
 ツルボが見られる土手に来た。探していると、花は萎れ、枯れ始めている。花を見るには遅かったようだ。それでも探してみた。サツキの上に突き出ているものがあった。「こんなに花茎が伸ばせるのか」と思った。日の当たりの弱いところを探すと、まだ花が十分、見られるツルボも見つかった。
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撮影:926
 
 
  記  平成26103日(金)